アスファルト防水の露出仕上げと押さえコンクリート仕上げ――違いと選び方を解説

こんにちは!イエプラスのスタッフです!
屋上防水で定番の工法に「アスファルト防水」があります。
アスファルト防水はマンションやビルの屋上に広く使われている工法で、歴史も長く信頼性の高い防水方式です。
アスファルト防水には、大きく分けて「露出仕上げ」と「押さえコンクリート仕上げ」の二種類の方法があります。
どちらも防水層の上に施す仕上げですが、耐久性やメンテナンス性、向いている建物の種類などに違いがあります。
今回は、この2つの仕上げ方法について、基本的な仕組みから特徴の違い、選び方のポイントまで詳しく解説します。
もくじ
アスファルト防水とはどんな工法か
露出仕上げとはどんな仕上げ方法か
押さえコンクリート仕上げとはどんな仕上げ方法か
2つの仕上げ方法の違いを比較する
どちらを選ぶべきか――建物の用途と条件から考える
メンテナンスと補修のポイント
防水工事のご相談はイエプラスへ
アスファルト防水とはどんな工法か
アスファルト防水は、合成繊維などの基材にアスファルトを浸透・コーティングしたシート(ルーフィング)を重ね貼りし、防水層を形成する工法です。
防水工事の中でも特に歴史が古く、日本では明治時代から使われてきた実績があります。
現在主流となっているのは「改質アスファルト防水」と呼ばれるタイプで、アスファルトにポリマー(合成樹脂)を混ぜることで、柔軟性や耐久性を向上させています。
施工方法は従来の熱工法(溶融釜でアスファルトを溶かして貼り付ける方法)のほか、トーチバーナーで炙りながら貼るトーチ工法、常温で貼れる常温工法(冷工法)などがあります。
いずれの工法でも、施工後の防水層にどのような仕上げをするかによって、「露出仕上げ」と「押さえコンクリート仕上げ」の二種類に分かれます。
露出仕上げとはどんな仕上げ方法か
露出仕上げは、アスファルト防水層の最上面に砂粒を付着させたシート(砂付ルーフィング)を貼り、その防水層を保護材で覆わずに「むき出し」のまま仕上げる方法です。
表面の砂粒は、紫外線や雨水による防水層の劣化を多少防ぐ役割を持っています。
また施工後の重量が軽く、工期も比較的短くなるため、建物への荷重負担を抑えたい場面や、工事期間を短縮したい場合に向いています。
露出仕上げの防水層は、温度変化の影響を受けやすいという特性があります。
夏の直射日光を受けると表面温度が非常に高くなり、それを繰り返すことで防水層が膨張・収縮を繰り返し、ひび割れや膨れが起きやすくなります。
そのため定期的な点検とメンテナンスが必要です。
一方で、防水層の状態を直接目視で確認しやすいという利点もあります。
膨れやひび割れなどの異常を早期に発見しやすく、補修もしやすい仕上げ方法といえます。
押さえコンクリート仕上げとはどんな仕上げ方法か
押さえコンクリート仕上げは、アスファルト防水層の上にコンクリートを打設して保護する方法です。
防水層をコンクリートで覆うことで、外気や紫外線から防水層を守り、耐久性を高めます。
コンクリートの厚みは、一般的に60mm〜80mm程度が標準とされており、この厚みと重量が防水層を押さえつける役割を果たします。
また、コンクリートの表面には「伸縮目地」と呼ばれる溝が設けられます。
これは温度変化によるコンクリートの膨張・収縮を逃がすためのもので、目地がないとコンクリートにひびが入り、そこから水が浸入する原因になります。
押さえコンクリート仕上げの最大の利点は、防水層が保護されることで耐久年数が長くなる点です。
露出仕上げと比較して防水層が紫外線や温度変化の直接的な影響を受けにくいため、適切に施工・管理されれば、長期間にわたって防水性能を維持しやすいとされています。
ただし、コンクリートを打設する分だけ建物への荷重が増え、施工コストや工期も露出仕上げより大きくなります。
また、防水層がコンクリートで覆われているため、防水層の状態を直接確認することができません。
不具合が起きても発見が遅れやすく、補修の際にはコンクリートを部分的にはつる(斫り機で削り取る)必要が生じることがあります。

2つの仕上げ方法の違いを比較する
露出仕上げと押さえコンクリート仕上げは、それぞれに一長一短があります。大きな違いをまとめると、次のような点が挙げられます。
まず耐久性の面では、押さえコンクリート仕上げのほうが防水層の保護という点で優れています。
紫外線や気温変化によるダメージを受けにくいため、防水層そのものが長持ちしやすくなります。
露出仕上げは防水層が直接外気にさらされるため、より頻繁な点検とメンテナンスが求められます。
施工コストと工期については、露出仕上げのほうが有利です。
コンクリートを打設する工程がない分、工事がシンプルで費用も抑えられます。
押さえコンクリート仕上げはコンクリートの材料費・打設費用が加わる上、コンクリートが硬化するまでの養生期間も必要になります。
建物への荷重負担については、露出仕上げのほうが軽くなります。
そのため建物の構造上、屋根に大きな荷重をかけられない場合は露出仕上げが選択されます。
押さえコンクリートはコンクリートの重量分だけ建物の構造に負担をかけるため、建物の設計段階からその荷重を見込んでいることが前提となります。
メンテナンスのしやすさという観点では、露出仕上げのほうが防水層の状態を確認しやすいため、比較的容易です。
膨れやひび割れを目視で発見しやすく、早期対処につながります。
押さえコンクリート仕上げは不具合の発見が遅れやすい半面、適切に管理されれば補修の頻度そのものが少なくなる傾向があります。
どちらを選ぶべきか――建物の用途と条件から考える
露出仕上げと押さえコンクリート仕上げのどちらが適しているかは、建物の用途や屋上の使われ方によって変わってきます。
屋上を日常的に人が歩いたり使用したりする場合(いわゆる「歩行用屋上」や「利用屋上」)は、押さえコンクリート仕上げが一般的です。
コンクリートの表面は歩行に耐えられる強度があり、防水層を傷める心配も少なくなります。
マンションの屋上庭園や、テナントビルの屋上スペースなどで人が使う場合はこちらの仕上げが向いています。
一方、屋上に日常的に人が立ち入らない建物(「非歩行用屋上」)では、露出仕上げが多く採用されます。
メンテナンスや点検時にのみ人が立ち入る屋上であれば、コストを抑えつつ必要な防水性能を確保できます。
ただし、露出仕上げの防水層の上を歩く際には、専用の歩み板を使うなど、防水層を傷めないよう配慮が必要です。
また建物の構造的な荷重制限がある場合や、改修工事でコンクリートを増し打ちする余裕がない場合も、露出仕上げが選ばれます。
新築か改修かによっても条件が変わるため、専門の業者に相談しながら判断するのが確実です。
メンテナンスと補修のポイント
どちらの仕上げ方法でも、定期的な点検と適切なメンテナンスが防水性能を維持する上で重要です。
露出仕上げの場合、表面の膨れやひび割れ、砂粒の剥がれなどが劣化のサインになります。
膨れはシート内部に水や空気が入り込んでいる状態で、放置すると破れや雨漏りにつながります。
ひび割れは紫外線や温度変化によるシートの硬化が原因で起きることが多く、進行すると防水性能が損なわれます。
これらの異常が見られた場合は、早めに専門業者による補修を依頼してください。
押さえコンクリート仕上げでは、コンクリート表面のひび割れや伸縮目地のシーリング材の劣化が点検のポイントになります。
目地のシーリングが劣化すると、そこから水がコンクリート下の防水層に達し、防水層を傷める原因になります。
コンクリート表面のひび割れも同様に、放置すると水の浸入経路になるため、定期的な目地の打ち直しや表面の補修が必要です。
一般的にアスファルト防水の耐用年数は非常に長く、露出仕上げで15〜20年程度、押さえコンクリート仕上げにいたっては20〜30年近く維持されることもあります(施工環境や定期的なメンテ状況によります)。
耐用年数を迎える前後には、防水層全体の改修工事を検討するとよいでしょう。
なお、屋上防水の点検や補修は高所作業を伴うため、安全面からも専門業者に依頼することを強くお勧めします。
自己判断でシーリング材を塗ったり、膨れを破ったりすると、かえって状態を悪化させることがあります。

防水工事のご相談はイエプラスへ
アスファルト防水の露出仕上げと押さえコンクリート仕上げは、それぞれ特性が異なり、建物の用途や条件に合わせて選ぶ必要があります。
「うちの屋上はどちらが向いているの?」「今の防水層の状態が心配」といったご不安があれば、ぜひ一度弊社にご相談ください。
弊社では屋上防水の点検・診断から、改修工事のご提案・施工まで対応しております。
無料での調査・見積りも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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