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塗装コラム

2021/01/06

窯業系サイディングに塗装は必要?塗り替えのタイミングや適した塗料

窯業系サイディングに塗装は必要?塗り替えのタイミングや適した塗料 画像

窯業系サイディングの外壁が色あせてきている、家を建ててから10年が近づいたなど、外壁の塗り直しが気になっている方も多いのではないでしょうか。 しかし、塗り直しはお金もかかるし、できるだけ先延ばしにしたい……と考えている方もいるでしょう。 この記事では、窯業系サイディングに塗装が必要な理由や、塗り替えのタイミング、適した塗料などを紹介していきます。

窯業系サイディングに塗装が必要な理由

窯業系サイディングは外壁材である以上、紫外線や雨にも強いはずだから、塗装は不要と考える方もいるようです。しかし、それは正しくありません。 窯業系サイディングは、セメントを主原料に、繊維質や混和剤を成型して固め、表面塗装されたものです。主原料がセメントと聞くと、耐候性や防水性があるように感じますが、実は基材そのものは紫外線や水分を浴び続けると劣化していきます。 窯業系サイディングは、塗装することでできた塗膜によって、紫外線や雨から守られているのです。表面の塗装が劣化してくると、基材を守れなくなり、やがて劣化してヒビ割れたり欠けたりしてしまいます。 そうなると塗装によっては修復できなくなり、張り替えやカバー工法による全面改修が必要になります。窯業系サイディングは、基材を劣化させないために、定期的な塗装メンテナンスが必要なのです。

窯業系サイディングの塗装のタイミング

基材を紫外線や水分から守るためには、定期的な塗装メンテナンスが必要なことがわかりました。それでは、窯業系サイディングの塗装は、どのタイミングで行うといいのでしょうか?

塗り直しの目安は10年前後

窯業系サイディングの塗り直しの目安は、一般的に10年前後といわれています。それは、塗装に用いられる塗料の耐用年数が、10年前後のものが多いことが理由です。 塗装が劣化し、基材まで損傷が発生してしまう前に塗り替えを行うことが理想です。塗料の耐用年数を超える2〜3年前には定期点検を開始し、基材まで劣化が及んでしまう前に塗り直しを行うと、窯業系サイディングを長持ちさせることができるでしょう。

劣化のサインが見られたら早めの塗り直しを検討

窯業系サイディングの塗り直しは、塗料の耐用年数を基本にしますが、明らかに劣化が進んでいるようなら、早めの塗り直しを検討する必要があります。以下のような症状が見られるときには、外壁塗装業者に相談するようにしてください。

色あせ

もともとの色よりも薄くなってきたように感じるなら、色あせが発生しています。色あせは、塗料に含まれている樹脂が劣化することにより光沢が低下し、顔料が分解されることでおこる症状です。

チョーキング現象

窯業系サイディングの表面を軽く手でこすったときに、白い粉や塗装の色の粉が手につくときにはチョーキング現象が発生しています。チョーキング現象は、色あせからさらに顔料が分解されて、劣化が進んだ症状です。早めに業者へ相談するようにしましょう。

カビやコケ

窯業系サイディングの表面に、カビやコケが発生しているときも、劣化が進んでいると考えられます。水分がなければ生息できないカビやコケが表面に発生しているということは、サイディングが劣化したことにより乾燥しきれず、水分を含んでいる証拠です。

塗膜のヒビや剥がれ

塗膜にヒビや剥がれが発生しているときには、できるだけ早く塗り直しを検討する必要があります。塗膜がヒビ割れたり剥がれたりしていると、紫外線や雨から基材を守りきれません。基材自体の劣化が進行してしまう可能性が高まるため、早めに対処が必要です。

30年を過ぎたら張り替えを検討

窯業系サイディングの寿命は約30〜40年といわれています。家を建ててから30年が過ぎたときには、状況に応じて張り替えを検討するようにしましょう。 早め早めにメンテナンスを行っていれば、40年以上いい状態を保つことも可能です。しかし塗装の周期を延ばそうと、メンテナンス時期を長く取っていた場合には、基材の劣化が進んでいることも考えられます。 窯業系サイディングの劣化状況は、素人が判断するのは難しいので、プロに相談するのがおすすめです。

窯業系サイディングの塗り替えに適した塗料と選び方

窯業系サイディングの塗り直しに適した塗料には、メインで使用される樹脂によって以下のような種類があります。

塗料 耐用年数
アクリル塗料 約5〜7年 
ウレタン塗料 約8〜10年
シリコン塗料 約10〜15年
フッ素塗料 約15〜20年

塗料は耐用年数が長いほど、価格は高くなります。 外壁塗装の費用は、どの塗料を使用するかによって異なります。安い塗料を選ぶと、塗装費用は安くてすみますが、耐用年数が短いため、次の塗り直しが早くなります。 耐用年数の長い塗料を使うと、塗装費用は高くなりますが、塗り直しの周期は延びるので、長期的に考えると結果的には安くなることがほとんどです。 窯業系サイディングの塗料を選ぶときには、長い目でみて考えることが大切です。

窯業系サイディングを長持ちさせるためには定期的な塗り直しをしよう

窯業系サイディングに塗装が必要な理由と、塗装のタイミング、適した塗料などを紹介しました。 ・窯業系サイディングを紫外線や水分から守っているのは塗膜 ・劣化が基材に及ぶ前に塗り替えをすることが長持ちさせる秘訣 ・塗料は長期的なメンテナンスコストを考えて選ぶ 窯業系サイディングの塗り替え時期は、塗料の耐用年数だけではなく、実際の劣化状況から判断する必要があります。目安とされる10年を待たず、7〜8年を過ぎたころから、定期的にプロの目で点検してもらうのがおすすめです。

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