すぐにできる夏の暑さ・湿気対策と、効果を上げるためのリフォーム
こんにちは!イエプラスのスタッフです!
今年は予想よりも早く猛暑日が来ましたね。
湿度の高さも相まって室内のジメジメ感が増し、不快に感じている方も多いと思います。
そこで今回は、暑さや湿気を軽減し、快適な住環境を作るための「すぐにできる対策」と、さらなる効果を上げる「リフォームのアイディア」をご紹介します!
もくじ
すぐにできる暑さ・湿気対策
換気で溜まった湿気を外に出す
エアコンの冷房で温度と湿度を下げる
コンプレッサー式除湿機を使う
サーキュレーターで空気の偏りを減らす
冷房・除湿効果を高めるリフォーム
断熱性の高い屋根・外壁に交換する
カバー工法で屋根・外壁を厚くする
遮熱塗料で屋根を塗り替える
壁体内に断熱材を張る
劣化したコーキングを打ち替える
通気工法で湿気を溜まりにくくする
断熱リフォームには補助金が適用できるケースも
すぐできる対策と断熱リフォームで夏を快適に
すぐにできる暑さ・湿気対策
ここからは具体的な対策を解説しますが、その前にできれば湿度計付きの温度計を用意してください。
1000円から3000円で購入できる安価なもので十分です。
温度計と湿度計があれば対策の効果を視覚的に把握できるので、より確実な対策が可能になります。
余裕があれば複数購入して場所ごとの湿度の差を確認するのもおすすめです。
同じ部屋でも場所によって温度と湿度は変わるので、どこに湿気が溜まっているのか把握できます。
湿度が快適な範囲(40~60%)に抑えられているかを場所ごとに確認しましょう。
換気で溜まった湿気を外に出す
室内の湿気を減らすためにまず最初にした方がいいのが換気です。
特に気密性の高い家は湿気が溜まりやすいため、湿度が屋外より高くなることがあります。
部屋干しや蒸気が多く出る料理が原因で湿度が上がることもあります。
このようなケースでは、まず換気で湿気をできるだけ外に出してから他の対策をした方が効率がよいです。
できるだけ早朝や日没後の涼しい時間帯を狙って窓を2面以上開け、室内に溜まった湿気を外に逃がしましょう。
さらに扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させるとより早く効率的に湿気を外に出せます。
ただし昼間の高温多湿な時間帯に窓を開けると逆効果になりやすいので、湿度計で外気と室内の湿度を比較し、外の湿度が低いタイミングを見計らって換気しましょう。
エアコンの冷房で温度と湿度を下げる
エアコンの冷房モードは温度と湿度を同時に下げるのに最適です。
エアコンには「(再熱)除湿」「弱冷房除湿」などの除湿機能が付いていることが多いですが、温度と湿度の両方を下げたいときは普通の「冷房」モードが効率的です。
エアコンは空気中の水分を冷媒を通して熱と共に外に出し、熱交換器で冷たい空気を室内に入れる仕組みになっています。
そのため冷房をかけるだけで室内の湿気を外に出すことができます。
試しにエアコンの近くに湿度計を置いて変化を確認してみてください。
冷房だけで思ったより早く湿度が下がるのがわかるかと思います。
コンプレッサー式除湿機を使う
除湿機を使って湿度を下げるのも有効な方法です。
除湿機には主にデシカント式とコンプレッサー式の2種類があります。
この二つの特徴は以下の通りです。
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デシカント式: フィルターで湿気を吸収し、ヒーターで加熱して液体に変える方式。熱を発して室温を上げる上、消費電力も大きいため夏の除湿には不向き。
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コンプレッサー式: 冷媒と圧縮機を使って空気を冷やし、水分を凝結させて除湿する方式。夏の高温多湿な環境に適しており、除湿能力も高く、その割に消費電力もデシカント式より抑えられる。サイズが大きく、運転音が大きいのが欠点。
導入するならコンプレッサー式の方が効果的ですが、除湿方法がエアコンの冷房と近いため、あえて除湿機を導入する必要はないかもしれません。
エアコンだけで快適な湿度まで下げられるか確認して、それから購入を検討しましょう。
なお水回りなどエアコンのない場所の除湿や洗濯物の乾燥が目的なら導入するのもありです。
サーキュレーターで空気の偏りを減らす
エアコンや除湿機を使うとき、サーキュレーターを縦横に回転させて空気を散らし、部屋の隅に熱や湿気が溜まらないようにするとより快適になります。
ただし部屋に人が一人しかいない場合は、人のいる方を向けて固定した方が涼しくなります。
冷房・除湿効果を高めるリフォーム
上記の「すぐにできる対策」で快適性は向上しますが、根本的な暑さ・湿気対策には屋根や外壁のリフォームで冷房・除湿効率を上げる必要があります。
冷房や除湿の効率を高めるリフォームには次のようなものがあります。
断熱性の高い屋根・外壁に交換する
熱は屋根や外壁を通じて室内に侵入します。
そのため断熱性の高い屋根材・外壁材へ交換すると外気の影響が減り、冷房効率が上がります。
断熱材が貼られたガルバリウム鋼板やSGL(次世代ガルバリウム)鋼板の屋根、外壁は熱伝導率が低く、外気の熱の侵入を抑えます。
カバー工法で屋根・外壁を厚くする
カバー工法は、既存の屋根や外壁の上に新しい素材を重ねるリフォームです。
解体費用や廃材処理のコストを抑えるのが本来の目的ですが、屋根や外壁を重ねることで厚さが増し、空気の層もできるので断熱性が向上します。
カバー工法は耐震性を下げないために軽い素材を使うのが一般的で、前述の断熱材が貼られた金属屋根、金属サイディングが用いられることが多いため、断熱効果がより一層増します。
遮熱塗料で屋根を塗り替える
遮熱塗料は太陽光の赤外線を反射し、屋根表面の温度を下げる効果があります。
夏の強い日差しを反射することで屋根の温度を下げ、室内に太陽光の熱を伝えにくくします。
屋根の葺き替えや外壁の張り替えに比べて費用も時間も少なくて済む分、比較的手を出しやすいのもメリットです。
壁体内に断熱材を張る
壁体内に断熱材(例: グラスウール、ウレタンフォーム)を追加することで、壁を通じた熱の侵入を防げます。
特に木造住宅では、壁体内に断熱材を吹き込む「充填断熱工法」が比較的安く断熱でき効果的です。
劣化したコーキングを打ち替える
外壁の継ぎ目や窓枠のコーキングが劣化すると隙間ができ、湿気や熱が侵入しやすくなります。
劣化したコーキングを放置すると雨漏りの原因にもなり、余計に湿度が高くなります。
コーキングが劣化によって収縮、硬化していたら早めに打ち替えましょう。
通気工法で湿気を溜まりにくくする
通気工法は外壁や屋根に通気層を設け、湿気を外に逃がす構造を取り入れるリフォームです。
すでに十分な幅の通気層がある場合は必要ありません。
断熱リフォームには補助金が適用できるケースも
これらの断熱リフォームは冷房効率を上げ間接的に電気代を下げることから、省エネに関連したリフォーム補助金が適用できるケースがあります。
補助金の申請は工事開始前に済ませる必要があるので、断熱リフォームをする際は補助金が適用できないか事前に確認することをおすすめします。
すぐできる対策と断熱リフォームで夏を快適に
夏の暑さ・湿気対策は、日常の工夫とリフォームの組み合わせで高い効果が得られます。
湿度計付きの温度計を活用して室内環境を把握しながら、実行しやすく効率が良い方法で気温と湿度を下げましょう。
より高い効果が欲しいと感じたらイエプラスにご相談ください。
屋根と外壁を中心に断熱効果の高いリフォームでお客様の家の快適性を高めます。
その他、雨漏りの無料調査、各種リフォームの無料見積りも承っておりますので、相模原市を中心とした神奈川県全域、町田市など神奈川県寄りの東京都内にお住いの方で、屋根、外壁のリフォームをお考えの方はぜひご相談ください。