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塗装コラム

2021/03/08

外壁リフォームは塗装とカバー工法のどちらを選ぶ?適した工法の見極め方

外壁リフォームは塗装とカバー工法のどちらを選ぶ?適した工法の見極め方 画像

外壁の劣化が気になり業者に相談したところ、「塗装ではなくカバー工法がいいですよ」とすすめられることがあります。外壁を塗装するのとカバー工法とでは、どのような違いがあるのでしょうか?

今回は、

「うちの外壁は塗装ではだめなの?」

「そもそもカバー工法ってどんな方法なの?」

と疑問に思っている人に向けて、それぞれの特徴や適した工法の見極め方を解説していきます。

外壁塗装とカバー工法の特徴

まずは、外壁塗装とカバー工法の特徴を押さえておきましょう。

外壁塗装による外壁リフォームの特徴

外壁塗装とは、その名の通り、既存の外壁の上に新たに塗装し直すことです。

外壁塗装は工期が2週間程度と短いことが一般的で、塗料のグレードによっては費用を安く抑えることが可能です。好きな色を選べることから、外装のイメージをがらりと変えることもできます。

ただし、塗料のグレードを落とすと、耐用年数が短くなり塗装回数が増えてしまうため、長期的に見るとそれほど安くならないことも。また、塗装回数が増えると剥離の可能性が高くなることにも注意が必要です。外壁の劣化状況によっては、塗装できないこともあります。

カバー工法による外壁リフォームの特徴

カバー工法とは、既存の外壁はそのままで、上から新しい外壁材を重ねて張っていく方法を指します。

カバー工法は張替とは異なり今の外壁をはがさなくていいため、工期とコストを抑えられることが特徴です。また、重ね張りすることで外壁が二重構造になり、断熱性や遮音性が向上するメリットもあります。

ただし、カバー工法は既存の外壁の上にさらに張り重ねることから、家全体の重量が重くなってしまいます。家が重くなると耐震性に影響するので、カバー工法では軽量な金属系サイディングが選ばれることが一般的です。

外壁塗装とかバー工法は外壁の劣化具合によって判断する

「塗装工事のほうが安く工期も短い」といった理由で塗装を希望したとしても、カバー工法をすすめられることがあります。

外壁塗装とカバー工法のどちらを選ぶかは、外壁の劣化状況によって判断する必要があるためです。

ここからは、外壁塗装とカバー工法のどちらを選ぶか、外壁の劣化状況を見ながら解説していきます。

3mm以上のクラックや広範囲でのヒビ割れが見られる

外壁に3mm以上のヒビ割れが入っている、あるいは広範囲でのヒビ割れが見られるときには、塗装ではなくカバー工法が適しています。

ヒビ割れでも、ヘアークラックと呼ばれる髪の毛ほどの細かなヒビ割れしかない、ごく一部にしかヒビ割れが見られないなら、適切な下処理をしたうえでの塗装メンテナンスで問題ないこともあります。

塗装がふくらんでいる

塗装した箇所が不自然に盛り上がり、ふくらんでいるときには塗膜の劣化が進んでいます。

塗装の膨れがごく一部に限られ、全体的には問題ないようなら塗装メンテナンスで十分ですが、そうでないならカバー工法を検討するのがいいでしょう。

塗膜が剥離している

塗膜の膨れが進み、手で触れるとパラパラとはがれ落ちてくる「剥離」が進んでいるなら、カバー工法が適しています。

塗膜の剥離をこそげ落として塗装メンテナンスを実施することもできます。しかし範囲によってはすべてを処理するのは困難なうえ、下地処理にコストがかかってしまうでしょう。また無理に塗り重ねても、塗装が長持ちしないで短期間で浮きやはがれが発生してしまう可能性もあります。

カビ・コケが発生している

カビ・コケが発生している場合も、塗り替えではなくカバー工法を検討するケースがあります。

カビやコケの発生が部分的で、被害が限定的であるなら、高圧洗浄できれいに洗い流すことで塗装メンテナンスも可能です。しかし範囲が広範囲で、落としきれないほどのカビやコケが見られるときには、カバー工法を選ぶほうが無難です。

壁の欠落や凹みなどが見られる

外壁材の表面だけではなく、壁自体の欠落や凹みなどが見られるときにもカバー工法がおすすめです。ただし欠落や凹みが構造部分にまで達しているときには、カバー工法ではなく張り替えを検討するようにしましょう。

築年数が古く全体的な劣化が気になるときには張り替えも検討

カバー工法は、建物の強度はあるものの、外壁がそろそろ寿命といったときに行うリフォーム方法です。そのためが壁の下地に漏水が起こっている、構造や下地が劣化して、腐食が進んでいるときには実施できません。

建物の下地に不安を感じる場合には、少しコストはかさみますが、既存の外壁材を取り外しての張り替えを検討するのがおすすめです。張り替えであれば、外壁材を外したときに下地の様子を確認し、劣化具合に応じて下地からやり直すことが可能です。

塗り替えかカバー工法かの判断に迷ったら専門業者に相談しよう

外壁の劣化が気になるときの、塗り替えかカバー工法かの判断は、素人では難しいものです。外壁リフォームを考えるときには、専門業者に相談するようにしましょう。

建物や下地の劣化状況によっては、塗り替えもカバー工法もできず、張り替えが必要になることもあります。どの工法が適しているかは、既存の外壁をチェックしてもらったうえで、プロの視点からのアドバイスをもらうのがおすすめです。

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