打ちっぱなしコンクリートの外壁のメンテナンスとリフォーム
こんにちは!イエプラスのスタッフです!
打ちっぱなしコンクリートの外壁は、そのインダストリアルな見た目から、一般的な外壁とは一味違うスタイリッシュな雰囲気を醸し出します。
しかしコンクリートは劣化すると美観が大きく損なわれるため、メンテナンスやリフォームを怠ると魅力が半減してしまいます。
そこで今回は、コンクリート外壁のメンテナンスとリフォームについて簡単に解説します。
もくじ
打ちっぱなしコンクリートの外壁は表面を保護する必要がある
コンクリートに現れる劣化の症状と原因
ひび割れ
ひび割れの原因
シミやカビの発生
シミが発生する原因
カビが発生する原因
剥がれ
剥がれの原因
打ちっぱなしコンクリートの外壁はこまめなメンテナンスが重要
メンテナンスにかかる費用
打ちっぱなしコンクリートの外壁は不具合が出る前にメンテナンスを
打ちっぱなしコンクリートの外壁は表面を保護する必要がある
コンクリートは劣化すると割れや剥がれが生じるため、劣化が早まらないよう表面を保護する必要があります。
打ちっぱなしコンクリートの外壁は一見無塗装に見えますが、施工時に撥水剤を塗布するのが一般的です。
この撥水剤が雨や紫外線によって消耗すると、コンクリートの劣化が早まります。
そのため定期的に撥水剤の塗り直しやクリア塗装で保護し直す必要があります。
コンクリートに現れる劣化の症状と原因
では、コンクリートに現れる劣化の症状にはどのようなものがあるのでしょうか。
代表的なものをいくつか見てみましょう。
ひび割れ(クラック)
コンクリートの劣化でよくあるのがひび割れ(クラック)です。
ひび割れが発生した際はコーキングなどで割れの隙間を埋めて補修します。
ひび割れの原因
ひび割れにはいくつかのパターンがあります。
コンクリートはセメント、砂、砂利、水でできています。
打ったばかりの状態では水分を含んでいますが、時間の経過とともにこの水分が蒸発すると、乾燥で痩せてひび割れが起きます。
また乾燥収縮により体積が小さくなると、鉄筋との接点に負荷がかかり、そこでも割れが生じることがあります。
コンクリートは内部と表面の温度差が大きくなることでも割れる場合があります。
たとえばコンクリートに含まれるセメントは水と混ざることで熱を発しますが、これにより内部と表面の温度差が大きくなり割れることがあります。
また寒冷地では凍害によって同じような割れが生じることがあります。
シミやカビの発生
コンクリートは湿度や日当たりによっては、シミやカビが発生することもあります。
軽度のものなら水洗いやコンクリート用のカビ取り剤で対処できます。
固着して簡単には落とせない場合は高圧洗浄やバイオ洗浄で対処します。
シミが発生する原因
シミが発生する原因にはいくつかのパターンがあります。
身近な例では雨に含まれる汚染物質が付着してシミになるケースや、コンクリート内部の水酸化カルシウムが表面に染み出し炭酸カルシウムとなって白いシミになる、エフロレッセンス(白華現象)があります。
またコンクリート内の金属が錆びて染み出し、黒ずんだシミになることもあります。
カビが発生する原因
コンクリートは多孔質のため水分を溜めやすく、それに湿気と暑さ、日当たりの悪さなどが重なるとカビが発生します。
特に初夏から秋口にかけての高温多湿下で、日陰側の外壁に発生することが多くなります。
また結露が原因でカビが生えることもあります。
コンクリートは強アルカリ性でカビには強いですが、施工から時間が経つと中性化してカビが生えやすくなりますから、定期的に撥水剤の塗り替えをする必要があります。
剥がれ
コンクリートの外壁は表面が剥がれることがあります。
剥がれが生じた場合は一度洗浄し、下地処理をしたあとモルタルなどの補修材を充填し、形を整えます。
剥がれの原因
コンクリートの剥がれは、主に経年劣化によって生じます。
コンクリートのは紫外線や雨を受けることで劣化します。
また湿気や結露、温度変化による膨張・収縮も劣化に拍車をかけます。
このような劣化によってコンクリートの表面が脆くなることで、剥がれが生じる場合があります。
打ちっぱなしコンクリートの外壁はこまめなメンテナンスが重要
このような不具合はたいてい、一つの要因ではなく複数の要因が重なって起こります。
それを防ぐには、こまめなメンテナンスによってコンクリートの劣化を最小限に抑えるのが重要です。
打ちっぱなしコンクリートの外壁は普通の外壁より劣化しやすいため、メンテナンスは5~10年を目安に行います。
不具合が生じてから補修すると費用が高くつきますから、必要経費と思って定期的に塗り替えを行いましょう。
メンテナンスにかかる費用
メンテナンスにかかる費用は内容によって変わりますが、撥水剤の塗布だけなら外壁一平米あたり1,500円前後と安価です。
ただし耐用年数は短く、5年前後でまた塗り替える必要があります。
そのためランニングコストを考えると特別安いわけではありません。
打ちっぱなしコンクリートの外壁には通常の外壁塗装用の塗料も使えます。
標準的なシリコン塗料で一平米あたり2,000円から3,000円になりますが、耐用年数は撥水剤の倍以上なので、トータルではこちらの方がお値打ちです。
なお通常の外壁塗装用の塗料を使う場合はクリア塗装が基本ですが、薄く色づけすることも可能です。
打ちっぱなしの見た目をそのまま維持したい場合は、打ちっぱなし専用塗料を使用します。
打ちっぱなし専用塗料は、新築時のコンクリートの質感を再現できる特殊な塗料です。
施工に高い技術が必要なため費用も高くなりがちですが、その分打ちっぱなしコンクリート特有の質感を出せるというメリットがあります。
これらの塗装にかかる費用の他に、ひび割れや剥がれがある場合は補修にかかる費用が上乗せされます。
打ちっぱなしコンクリートの外壁は不具合が出る前にメンテナンスを
打ちっぱなしコンクリート外壁はモダンでスタイリッシュな外見が魅力的ですが、他の外壁より劣化しやすく、メンテナンス頻度は高くなります。
ただメンテナンスにかかるコストを節約しようとするとかえって補修にお金がかかってしまいますので、早めのメンテナンスを心掛けるようにしましょう。
イエプラスは外装のメンテナンス、リフォームを得意とする会社です。
屋根と外壁の困りごとは何なりとご相談ください。
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