アパートの鉄骨階段のメンテナンス・リフォームガイド

こんにちは!イエプラスのスタッフです!
アパートの外部に設置された鉄骨階段は、入居者が毎日使う設備です。
鉄骨階段は雨風にさらされ続けるため、放置しておくと錆や腐食が進み、最終的には安全性に関わる問題に発展することがあります。
アパートオーナーの皆さまにとって、この鉄骨階段のメンテナンスは「費用がかかる」「どこに頼めばいいかわからない」といった悩みが多い分野ではないでしょうか。
そこで今回は、アパートの鉄骨階段のメンテナンスとリフォームについて、基本的な知識から実際の対処法まで詳しくお伝えします。
もくじ
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アパートの鉄骨階段の基本的な構造
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鉄骨階段が劣化する主な原因
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よくある不具合とそのサイン
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メンテナンスの手順と費用の目安
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リフォームが必要になるケース
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定期点検のすすめ
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鉄骨階段のメンテナンスもイエプラスにお任せください
アパートの鉄骨階段の基本的な構造
アパートの外部に設置される鉄骨階段は、主に鋼材を溶接などで組み上げた構造物です。
踏み板(ステップ)、側板(ササラ桁)、手すり、支柱といったパーツで構成されており、それぞれが連携してはじめて安全な階段として機能します。
踏み板には縞鋼板(縞板)や格子状の鋼板(グレーチング)が多く使われます。
グレーチングは雨水が下に落ちる構造になっており、水はけの面で優れています。
手すりや支柱は角パイプや丸パイプが一般的で、溶接後に塗装をして仕上げます。
こうした構造のほとんどが鋼材(鉄)でできているため、防錆処理が施されていても年月とともに塗膜が劣化し、錆が発生するのは避けられません。
鉄骨階段が劣化する主な原因
鉄骨階段の劣化には、いくつかの代表的な要因があります。
まず最も大きな要因が「錆(腐食)」です。
鉄は酸素と水が共存する環境に置かれると酸化反応を起こし、赤褐色の錆が発生します。
アパートの外部階段は雨風に常にさらされているため、特に塗膜が傷ついた箇所から錆が進行しやすい状態にあります。
次に「踏み板の腐食と穿孔」です。
踏み板は人が直接踏む部分であり、靴底による摩耗に加えて、雨水が溜まりやすい構造にもなっています。
特に縞鋼板のタイプは表面に凹みがあるため、そこに水分が溜まりやすく、他の部分より腐食が進みやすいです。
放置すると板に穴が開くこともあり、入居者の安全にも影響します。
「溶接部分の劣化」も見落とされがちな問題です。
溶接箇所はもともと熱が加わって組織が変化しているため、塗装が乗りにくく、錆が入り込みやすい場所でもあります。
外観上は問題なさそうでも、溶接部の内側から腐食が進んでいるケースもあります。
さらに「コンクリートとの接触部分」も要注意です。
鉄骨がコンクリートの壁や床に埋め込まれている箇所や接触している箇所は、水分が溜まりやすく、かつ目視での確認が難しいため、知らないうちに腐食が深刻になっていることがあります。
よくある不具合とそのサイン
実際によく見られる不具合とそのサインについて紹介します。
1. 表面の錆・塗膜の剥離
塗膜が浮いていたり、表面に赤褐色の錆が広がっていたりする状態は、劣化が始まっているサインです。
この段階であれば、錆を落として再塗装することで対処できます。
早めの処置が、後々の大規模な補修を防ぐことにつながります。
2. 踏み板の腐食・穴あき
踏み板に穴が開いたり、板がたわんで不安定になったりすると、入居者が足を踏み抜くリスクが生じます。
こうなると再塗装だけでは対応できず、踏み板の交換が必要になります。
穴あきまでいかなくても、踏み板が著しく薄くなっている場合も交換を検討すべきです。
3. 手すりのぐらつき・脱落
手すりが揺れたり取り付け部分がぐらついている場合、支柱の根元の腐食や溶接部の劣化が考えられます。
手すりは転落防止のために設置されているものですから、ぐらつきに気付いたらすぐに専門業者に点検を依頼してください。
4. ボルト・ナットの緩みや錆
接合部に使われているボルトやナットが錆びて弱くなったり、緩んで接合部に隙間が生じている場合も、構造の安定性に影響します。
こうした細かな金物類の状態も、点検時に見落とさないようにしましょう。
5. 階段全体の傾きやきしみ
階段を歩いたときに大きなきしみ音がしたり、全体的に傾いているように感じたりする場合、構造の深刻な劣化が疑われます。
こうなると部分的な補修では対応しきれず、全面的なリフォームや架け替えが必要になることもあります。

メンテナンスの手順と費用の目安
鉄骨階段のメンテナンスで最も基本的な作業は「ケレン(下地処理)と再塗装」です。
ケレンとは、既存の塗膜や錆をグラインダーやワイヤーブラシなどで除去し、塗料が密着しやすい状態にする作業のことです。
このケレン作業をしっかり行わないと、新しい塗料を塗っても数年で再び剥がれてしまいます。
ケレン後はさび止め塗料(プライマー)を塗布してから上塗りを行います。
上塗りには耐候性や耐錆性に優れた塗料を使用します。
フッ素系や遮熱系の上位グレードの塗料を使うと、塗り替えの頻度を減らすことにもつながります。
費用の目安としては、一般的な2階建てアパートの外部鉄骨階段(1棟分)の塗装であれば、足場費用を含めて20万〜40万円前後になるケースが多いです。
ただし、錆の進行度合いや階段の規模、地域によって費用は異なります。
踏み板の交換は、1枚あたりの材料費と取り付け工賃を合わせると、1段につき1.5万円〜3万円以上かかることがあります。
交換枚数が多い場合は足場が必要になる場合もありますから、費用が増えることを念頭においておきましょう。
(インフレ等の影響により、上記より費用が高くなる場合があります)
リフォームが必要になるケース
メンテナンスでは対応しきれない状態になった場合、より大規模なリフォームや架け替えを検討する必要があります。
腐食が構造部材(ササラ桁や支柱)にまで及んでいる場合、部分的な補修よりも全体的な架け替えの方が、長期的に見てコスト面でも合理的な選択になることがあります。
築20〜30年以上経過したアパートでは、外観上は塗装でまだきれいに見えても、構造部材の肉厚が腐食によって著しく減少していることがあります。
また築年数が経過した物件では、既存の階段が現在の建築基準法(階段の幅や手すりの高さ等)を満たしていない状態であるケースも珍しくありません。
架け替えの際は、現行法に基づいた安全な設計にアップデートすることで、入居者の安心感だけでなく、物件の資産価値向上にもつながります。
万が一、階段の腐食が原因で入居者様が怪我をされた場合、所有者の「工作物責任」を問われるリスクがありますので、目に見える錆がある場合は早めの点検、リフォームをご検討ください。
架け替えの費用は規模によって大きく異なりますが、一般的な2階建てアパートの外部階段1棟分で、100万〜200万円以上になることもあります。
こうした大規模な工事を計画する際は、早めに専門業者に相談して、修繕積立の計画を立てておくことをお勧めします。

定期点検のすすめ
鉄骨階段の劣化を最小限に抑えるには、定期的な点検と早期対処の組み合わせが効果的です。
目安として、2〜3年に一度は専門業者による点検を依頼するとよいでしょう。
特に台風や大雪の後は、手すりのぐらつきや踏み板の状態を確認するようにしてください。
海に近い地域や積雪が多い地域では、塩分や雪による腐食の進行が速いため、より頻繁な点検が望ましいです。
また外壁塗装や屋根の塗り替えを行うタイミングで鉄骨階段のメンテナンスを行うと、足場費用を1回分に集約できるため、トータルの費用を抑えられます。
入居者からの「きしむ音がする」「手すりが揺れる」といった報告も、劣化の兆候として見逃さずに対応しましょう。
日常的に使っている入居者の感覚は早期発見に役立ちます。
点検を先延ばしにすると最終的な修繕費用がかさむケースもありますから、こまめに点検し、適切なタイミングでメンテナンス、リフォームをしましょう。
鉄骨階段のメンテナンスもイエプラスにお任せください
アパートの鉄骨階段は、大きなトラブルに発展しないよう、安全性の確保と適切なメンテナンスが求められます。
錆の進行や手すりのぐらつきなど気になるサインが見られたら、早めに専門業者に相談することをお勧めします。
弊社はアパート、マンションのリフォームも一部承っております。
「鉄骨階段の状態を確認したい」「リフォーム費用の目安を知りたい」など、気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。
外壁塗装や屋根のリフォームとまとめてご依頼いただくことも可能ですので、修繕のご計画がある方はぜひ一度ご連絡ください。
その他、戸建住宅の雨漏りの無料調査、各種リフォームの無料見積もりも承っておりますので、相模原市を中心とした神奈川県全域、町田市など神奈川県寄りの東京都内にお住まいの方で、屋根、外壁のリフォームをお考えの方は、ぜひ弊社にご相談ください。
