屋根材や棟板金が浮く原因と対処

こんにちは!イエプラスのスタッフです!
屋根の頂上部分にある「棟板金(むねばんきん)」は、屋根材の接合部を保護する金属製の板です。
棟板金は雨水の侵入を防ぐ役割を担っているため、ここに不具合が生じると雨漏りに直結します。
また、スレートや金属板などの屋根材そのものが浮いてくることもあり、どちらも放置すると雨漏りの原因となり、構造部分に被害が及ぶと建物自体の強度低下に繋がる恐れがあります。
屋根材や棟板金の浮きは目視ではわかりにくく、不具合に気付きにくいのが実情です。
今回はこの「屋根材や棟板金が浮く原因」とその対処方法について、わかりやすく解説します。
もくじ
- 棟板金とは?屋根における役割
- 屋根材・棟板金が浮く主な原因
- 放置するとどうなるか
- 不具合のサインを見逃さないために
- 対処の方法とリフォームのポイント
- 定期点検の目安
- 屋根のお悩みはイエプラスにご相談ください
棟板金とは?屋根における役割
棟板金は、スレート屋根や金属屋根において、屋根の最上部(棟)に被せる金属製の板です。
左右の屋根面が合わさる頂点部分は隙間ができやすく、そのままでは雨水が入り込んでしまいます。
棟板金はその隙間を覆って雨水の侵入を防ぐとともに、屋根材の端部をまとめて固定する役割も果たしています。
棟板金の内部には「貫板(ぬきいた)」と呼ばれる木製または樹脂製の下地材が入っており、棟板金はこの貫板にビスや釘で固定されています。
そのため貫板の状態が良好でないと、棟板金の固定力も弱まってしまいます。
屋根材については、スレート(コロニアル)や金属板が一般的で、これらも下地に固定されていますが、経年や外部からの力によって浮いてくることがあります。
屋根材・棟板金が浮く主な原因
屋根材や棟板金が浮くのにはいくつかの原因が考えられます。
熱膨張と収縮の繰り返し
金属は温度変化によって膨張・収縮します。
棟板金に使われるガルバリウム鋼板などは、夏の炎天下では表面温度が70〜80℃以上になることもあります。
この膨張と収縮が毎日繰り返されることで、固定しているビスや釘が少しずつ緩んでいきます。
これが棟板金浮きの最も代表的な原因です。
釘止めの場合は特に抜けやすく、新築から5〜10年ほどで釘が浮いてくるケースもあります。
ただ近年ではビス(ネジ)止めが主流になってきており、釘よりも抜けにくい構造になっています。
貫板の腐食・劣化
棟板金を固定している貫板が腐食すると、ビスや釘の保持力が失われ、棟板金が浮いたり外れたりします。
貫板は木材が使われることが多く、棟板金の継ぎ目や端部から雨水が少量ずつ侵入し、長年かけて腐食が進みます。
外から見えない部分なので気付きにくく、「棟板金自体はそれほど古くないのに浮いている」というケースでは、貫板の腐食が原因であることが多いです。
強風・台風の影響
強風や台風で屋根材や棟板金が直接あおられ、固定が緩む・外れることがあります。
特にビスや釘がすでに緩みかけている状態で強風にさらされると、一気に浮きや剥がれが生じます。
台風の多い時期のあとは屋根の状態を確認するのが望ましいです。
スレート屋根材の経年劣化
スレート材は製品によって耐久性が異なります。
1990年代に製造された「ノンアスベスト初期品」と呼ばれる一部の製品は、強度が低く割れや反りが起きやすいとされており、国土交通省も注意喚起を行っています。
こうした素材では、通常より早く屋根材の浮きや割れが発生します。
また、スレートは塗膜が劣化すると吸水・乾燥を繰り返すようになり、それが反りや浮きにつながります。
屋根材の浮きは、塗装の劣化のサインである場合もあります。
施工不良
稀なケースですが、新築やリフォーム時の施工が適切でなかった場合(ビスが浅い・間隔が広すぎるなど)、早期に浮きが発生することがあります。
なお、リフォーム瑕疵保険に加入しているリフォーム業者に依頼している場合、保証期間内であれば施工不良に対して無償で工事をやり直せるケースがあります。
その点で、リフォーム瑕疵保険加入事業者に依頼すると安心です。

放置するとどうなるか
棟板金が浮いた状態を放置すると、強風時に板金が剥がれて飛ぶリスクがあります。
棟板金は面積が大きく重量もあるため、飛散すると近隣の建物や車に当たり損害賠償が発生する可能性があるほか、人に当たれば最悪人命に関わるため、大問題に発展する恐れがあります。
また浮いた隙間から雨水が継続的に侵入すると、野地板(屋根の下地板)や垂木、さらには天井裏の断熱材まで濡れてしまい、腐食やカビの原因になります。こうなると屋根材だけでなく構造材の補修も必要になるため、修繕費用が大幅に増えます。
屋根材の浮きも同様で、浮いた隙間から雨水が入り込む経路ができてしまいます。
屋根の内側には防水シートが貼られているため簡単には雨漏りしませんが、雨水の侵入が増えれば防水シートの劣化が早まり雨漏りに繋がります。
不具合のサインを見逃さないために
屋根は普段目にしにくい場所ですが、地上からでも確認できるサインがあります。以下のような状態が見られたら、専門業者への点検を依頼してください。
棟板金に関するサイン
台風や強風のあとに屋根周辺に金属板が落ちていたり、棟の部分が波打って見える場合は、棟板金の浮きや剥がれが起きている可能性があります。
浮きが発生してから期間が経過している場合は、最上階の天井や内壁上部に雨漏りによるカビが発生することもあります。
屋根材に関するサイン
地上から双眼鏡などで確認した際に、スレート材が反り上がっていたり、一部がずれていたりする場合は浮きが生じている可能性があります。
屋根材の割れや欠けも、浮きや雨漏りと関連していることがあります。
対処の方法とリフォームのポイント
屋根材や棟板金の浮きが確認された際は、次のような対処法が有効です。
棟板金の補修・交換
浮いた棟板金の補修は、ビスの増し締めや打ち替えで対応できるケースと、貫板ごと交換が必要なケースがあります。
貫板が腐食している場合は棟板金を一度外して貫板を交換し、新しいビスで固定し直す必要があります。
このとき、従来の木製貫板から樹脂製(プラスチック製)の貫板に交換すると、腐食の心配がなくなり耐久性が上がります。
費用は多少かかりますが、メリットを考慮して採用する価値はあります。
また釘止めの旧来の施工の場合、ビス止めに変更することで緩みにくくなります。
屋根材の補修・葺き替え
浮きの程度が軽微で下地が健全なら、浮いている屋根材を固定し直すだけで済む場合もあります。
ただし、スレート材の反りや割れが広範囲に及んでいる場合や下地が傷んでいる場合は、カバー工法(重ね葺き)や葺き替えが必要になります。
カバー工法は既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる方法で、葺き替えに比べてコストと工期を抑えられます。
ただし二重構造で重量が増すため、建物の構造に問題がないか確認が必要な場合があります。
なお屋根の作業は高所での危険な作業になるため、絶対に自力での修理は行わず、必ず専門業者に依頼してください。

定期点検の目安
棟板金や屋根材の不具合は、早期に発見すれば比較的軽い補修で済むことが多いです。
一般的には新築から10年を目安に一度専門業者に点検を依頼し、その後は5年ごとに点検を受けるのが望ましいです。
台風や強風のあとは時期を問わず点検を依頼するとより安心です。
また外壁塗装と同じタイミングで屋根も点検・補修を行うと、足場の費用を共有できるため費用負担を抑えられます。
屋根のお悩みはイエプラスにご相談ください
棟板金や屋根材の浮きは、放置すると雨漏りや板金の飛散など大きなトラブルに発展する恐れがあります。
外壁塗装など他のリフォームと併せて屋根、棟板金の点検も依頼するなどして、トラブルを未然に防ぐことをおすすめします。
弊社では屋根の無料調査を承っております。
調査で不具合が見つかった場合は、棟板金、屋根材の補修・交換・葺き替え・カバー工法など、状態に合わせた最適な方法をご提案いたします。
その他、雨漏りの無料調査、各種リフォームの無料見積りも承っておりますので、相模原市を中心とした神奈川県全域、町田市など神奈川県寄りの東京都内にお住まいの方で、屋根・外壁のリフォームをお考えの方はぜひ弊社にご相談ください。
