種類別の外壁メンテナンス方法2【サイディング以外の外壁】
こんにちは!イエプラスのスタッフです!
前回は「サイディングの種類とメンテナンス方法」について解説しました。
サイディングは現在の住宅で最も多く採用される外壁材ですが、昔ながらの住宅やデザイン性の高い住宅では、サイディング以外の外壁もよく使われています。
モルタルやタイル、ALC、コンクリート打ちっぱなしなどは、今でも根強い人気があります。
今回はそうしたサイディング以外の外壁材にスポットを当てて、それぞれのメンテナンス方法について簡単に解説します。
ご自宅にサイディング以外の外壁が使われている方、サイディング以外の外壁に張り替える予定のある方は、是非ご参考にしてください。
もくじ
外壁の役割(おさらい)
外壁の種類とメンテナンス方法
モルタル外壁
タイル外壁
ALC外壁(軽量気泡コンクリート)
コンクリート打ちっぱなし外壁
サイディング以外の外壁リフォームもイエプラスにご相談ください
外壁の役割(おさらい)
外壁の役割は、まず紫外線や激しい雨風、季節ごとの気温変化から居住者を守るのが第一です。
現代の外壁はこれらの過酷な環境にもよく耐えるようにできていますが、どのような外壁材でも時間の経過とともに劣化します。
新築当初は美しかった外壁も、10年、20年と時間が経過すると、塗装の色あせや表面のひび割れ、外壁材自体の劣化や損傷が起きます。
外壁の劣化を放置すると、見た目が古くなるだけでなく、建物の構造体にまでダメージが広がる危険があります。
雨漏りで構造部分が腐食すると家の寿命も縮まります。
そのため外壁材の種類に合わせた適切なメンテナンスを定期的に行うことが、長く安心して暮らすためには欠かせません。
外壁の種類とメンテナンス方法
前回は最も一般的なサイディング外壁のメンテナンスについてまとめましたので、今回はそれ以外の外壁の種類とメンテナンス方法を紹介します。
モルタル外壁
モルタル外壁は、セメントと砂、水を混ぜて塗り重ねる工法で仕上げられた外壁です。
モルタルというと昔は木造住宅の外壁にも良く使われていましたが、サイディングが新築戸建住宅の大半を占める現在、モルタル造の家は少なくなっています。
しかし左官職人による手仕事によって自由度の高いデザインを実現できるため、デザインにこだわった注文住宅などでは今でもよく使用されます。
モルタル外壁の劣化のサインとしてよく見られるのはひび割れ(クラック)です。
モルタルは経年劣化、地震などによる衝撃、施工不良などにより、ひび割れが生じることがあります。
このひび割れを放置すると、そこから割れが広がり、大きな損傷に繋がります。
また雨水が侵入して冬場に凍結と融解を繰り返す凍害によって、被害が拡大することになります。
ひび割れは幅0.3mm(コピー用紙3枚分)以下のヘアークラックなら様子見してかまいません。
それを超えて割れが広がりだしたら、コーキング剤などで埋めて被害の拡大を防ぐ必要があります。
コーキングによるひび割れの補修は、市販のコーキング剤とコーキングガン、マスカーなどを揃えればDIYでもできますが、技術が必要なので業者に依頼することをおすすめします。
またひび割れの原因となる経年劣化を抑えるため、定期的な塗り替えも必須となります。
一般的には10年前後を目安に塗り替えを行うのが理想的です。
ひび割れがコーキング剤では補修できない大きさに広がると修繕にかかる費用が大きくなりますから、定期的な塗り替えと、ひび割れが見られた際の早めの対処が重要になります。
タイル外壁
タイル外壁は無機物を高温で焼成したタイルを貼り合わせた外壁で、見た目の高級感と高い耐久性が魅力です。
材質によって磁器質、せっ器質、陶器質などに分けられ、いずれも高い耐久性、耐火性を誇り、汚れもつきにくいといった特徴があります。
価格の高さが難点ですが、それに見合った性能と質感を持っているといえます。
メンテナンスの必要はほとんどなく、タイル自体は劣化しにくく耐久性も非常に高いため簡単には破損しません。
親水性も高いので、汚れが付着しても放水するか濡らした柔らかい布で軽く拭き取れば落とせます。
しかし目地や下地に使われるモルタルやコーキングが劣化し、そこから水が浸入するなどしてタイルが浮いたり剥がれたりすることがあります。
そのため定期的に目地に割れや隙間ができていないか、タイルが浮いていないか確認する必要があります。
補修自体は剥がれた箇所を再度施工し直すだけなので、タイル自体が破損や紛失などしていなければ、修繕にかかる費用はそれほど大きくなりません。
ALC外壁(軽量気泡コンクリート)
ALCは内部に無数の気泡を含んだコンクリートパネルで構成されており、軽量でありながら優れた断熱性や耐火性を備えています。
大手ハウスメーカーの住宅でも多く採用されており、近年人気の高い外壁材の一つです。
ALCの最大のメリットは、軽量でありながらも頑丈で、さらに断熱性が高い点にありますが、その一方でALCは水を吸いやすい性質を持っています。
水を含んだ状態が続くと、表面にカビやコケが発生したり、凍結によってひび割れが生じることもあります。
そのため表面の塗装で防水性を確保しており、この塗装が劣化すると一気に水分を吸収しやすくなります。
またALCパネルは継ぎ目にコーキング剤が充填されているため、この部分の劣化にも注意が必要です。
コーキングは5~10年を目安に劣化が見られたら打ち替えます。
塗料は種類によって耐用年数が異なるため、塗料ごとの耐用年数に従って塗り替えを行います。
コンクリート打ちっぱなし外壁
コンクリート打ちっぱなしの外壁は、その名の通りコンクリートでできており、無機質でスタイリッシュな見た目が特徴です。
コンクリートは耐久性が高いですが、空気中の二酸化炭素を吸収して中性化が進み、内部の鉄筋が錆びることがあります。
また鉄筋が錆びると膨張し、表面のコンクリートを押し割ってしまうこともあります。
このような劣化を防ぐためには、表面に撥水材やクリア塗装を施して防水性を高めることが欠かせません。
使用する塗料の耐用年数に応じて、定期的に塗り替えるようにしましょう。
サイディング以外の外壁リフォームもイエプラスにご相談ください
このようにサイディング以外の外壁のメンテナンス方法は種類によって異なりますが、基本は塗装の塗り替え、コーキングの打ち替え、割れの補修が主になってきます。
イエプラスではサイディング以外の外壁のリフォームも承っておりますので、外壁の劣化が気になる方、塗り替えのタイミングに迷っている方は、お気軽にご相談ください。
その他、雨漏りの無料調査、各種リフォームの無料見積りも承っておりますので、相模原市を中心とした神奈川県全域、町田市など神奈川県寄りの東京都内にお住いの方で、屋根、外壁のリフォームをお考えの方はぜひ弊社にご相談ください。