金属屋根とスレート屋根の特徴と、主な戸建て住宅向け屋根メーカー
こんにちは!イエプラスのスタッフです!
みなさんのご家庭やご近所の屋根は、どのような屋根材を使用していますか?
古い家では和瓦が多いですが、少し前に建てられた家ではスレート、最近だと金属屋根が多い傾向にあります。
今回はその中でも現在人気の金属屋根と、根強い人気のスレート屋根について、その特徴と代表的なメーカーをまとめてみました。
もくじ
金属屋根
おすすめはガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板の改良版、SGL鋼板もおすすめ
金属屋根に強いメーカー
アイジー工業
ニチハ
スレート屋根
スレート屋根に強いメーカー
ケイミュー
富士スレート
金属屋根もスレート屋根も、施工技術のある専門業者へ依頼しよう
金属屋根
金属屋根は金属製の板を加工して作られる屋根材です。
金属屋根は耐久性や耐火性が高く、風や雨、雪、紫外線などの自然災害に強いです。
軽いため家屋への負担が軽く、耐震性の点でも優れています。
金属屋根にはガルバリウム鋼板、ジンカリウム鋼板、トタン、銅板、ステンレス、チタンなどの種類があり、それぞれ特性やメリット・デメリットがあります。
ガルバリウム鋼板は現在最もポピュラーな屋根材の一つで、性能とコストのバランスが非常によく、塩害に弱い以外にこれといった欠点がありません。
ジンカリウム鋼板はガルバリウム鋼板を改良したもので、少し価格は上がりますが塩害にも強いため、海岸沿いの家の屋根にも使用できます。
トタンは安価なため昔はよく使われましたが、耐久性も耐食性も低いため、現在はあまり使われません。
銅板、ステンレス、チタンなどは非常に耐久性が高く性能も良いですが、高価なため一般住宅で使うには敷居が高いです。
なお、金属屋根は金属でできていますから、耐食性の高い材質のもの以外では錆や腐食に注意する必要があります。
メッキによってある程度は保護できますが、屋根塗装による錆や腐敗の防止も重要です。
金属屋根は色や形も豊富なため、デザインの自由度も高いです。
おすすめはガルバリウム鋼板
金属屋根の中でもおすすめなのがガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板は金属鋼板をアルミニウム・亜鉛・シリコンでめっきしたものです。
このめっきのため、ガルバリウム鋼板は耐用年数が長く、耐久性、耐候性に優れています。
また軽量なため耐震性にも優れており、地震などの自然災害に対して高い安定性を持っています。
軽量といっても金属なので強度は高く、破損等の心配も少ないと言えます。
ただし、尖ったものや角ばったものが当たった場合は傷や凹みができることもあります。
その他、熱反射性にも優れているため、室内の温度上昇を抑える効果もあります。
ガルバリウム鋼板の改良版、SGL鋼板もおすすめ
ガルバリウム鋼板には強化版にあたるSGL鋼板もあります。
SGLはスーパーガルバリウムの略称で、ガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えて耐食性を強化したものです。
その耐食性はガルバリウム鋼板の3倍以上あります。
錆に強い特性があるため海沿いの地域でも使用でき、その他の地域で使用してもガルバリウム鋼板より長持ちします。
ガルバリウム鋼板よりやや高価ですが、性能の高さを考えれば十分に割安と考えられるため、予算の範囲内であれば選択肢に入れても良いでしょう。
金属屋根に強いメーカー
金属屋根の国内メーカーとしてはアイジー工業やニチハが有名です。
アイジー工業
アイジー工業株式会社は金属製の外装材を専門に取り扱っており、戸建て住宅向けの金属屋根ではトップのシェアを誇ります。
金属製の外壁材も製造しており、金属サイディング(金属外装・外壁材)でもトップで、次にご紹介するニチハと並んで日本を代表するメーカーと言えます。
デザイン性、機能性、施工性に優れたオリジナルの外壁材・屋根材を多数製造しているため、豊富な商品ラインナップから、自分の家に最適な屋根を見つけられるでしょう。
アイジー工業は金属を切削し曲げる加工の他、断熱性や遮音性を高めるための樹脂を発泡充填する技術も持っているため、断熱性についても優れています。
代表的な商品に、SGL鋼板のスーパーガルテクトシリーズがあります。
ニチハ
ニチハ株式会社は、窯業系外壁材(サイディング)を主体とした内・外装建材メーカーです。
屋根材も製造しており、SGL鋼板を採用した横暖ルーフプレミアムシリーズは、アイジー工業のスーパーガルテクトシリーズと並ぶ人気の屋根です。
屋根の接合部の止水で特許を持っており、防水性がより高いとされています。
スレート屋根
スレート屋根は硬い板状の屋根材で、天然石を利用して作られた天然スレートと、セメントを加工して作られた化粧スレートがあります。
天然スレートは天然石の高級感と高い耐久性が魅力ですが、価格が高価なため、日本の一般的な住宅にはあまり使用されません。
粘板岩と呼ばれる岩石を選別・加工したもので、天然石特有の質感や経年による見た目の変化があります。
化粧スレートはセメントを主材として製造されるスレート屋根で、安価で扱いやすくデザイン性も高いため、現在の日本の一般的な家屋では主流の屋根材の一つとなっています。
化粧スレートはある時期までアスベストを含有した製品が流通していたため、そのころの製品は処分費用が通常より高くなります。
またアスベストの使用が規制された後、製品の耐久性が落ちた時期がありましたが、現在では耐久性を改善した製品が出ています。
化粧スレートは軽量なため、建物への負担が少なく耐震性に優れています。
デザイン性も高くカラーバリエーションも豊富なので、家屋に合わせた色や形を比較的簡単に見つけることができます。
欠点としては、薄く硬く軽いため、強い衝撃が加わると割れてしまう点です。
割れた状態で放置すると、割れた部分が風で飛ばされて二次被害が生じる可能性があるので注意が必要です。
また遮音性があまり高くないものもあるので、雨音は聞こえやすいかもしれません。
スレート屋根に強いメーカー
スレート屋根に強いメーカーとしては、ケイミューや富士スレートが挙げられます。
ケイミュー
ケイミュー株式会社は、外壁材、屋根材、雨樋の3点を扱う住宅建材メーカーで、その幅の広さから建物の外装のトータルな提案が売りのメーカーです。
スレート屋根に関しては圧倒的なシェアを誇っており、同社の製品、カラーベストはスレート屋根の代名詞と言えます。
デザインも豊富で性能面も優れているため、スレート屋根ならまずケイミューを検討すれば間違いないでしょう。
富士スレート
富士スレート株式会社は、セメント瓦やスレート材などの屋根材を製造・販売している会社です。
屋根工事や雨漏り修理などの施工サービスも提供している他、屋根材の一般販売もしています。
(ただし屋根の葺き替えは高所での作業となり危険なので、個人で屋根材を購入してのDIYはおすすめしません)
厚型のスレートを中心に、耐久性を強化したスレート屋根を製造しているため、そこを重視する場合は選択肢に入れてもいいかもしれません。
金属屋根もスレート屋根も、施工技術のある専門業者へ依頼しよう
今回は金属屋根とスレート屋根、それぞれの特徴と代表的なメーカーをご紹介しました。
なお金属屋根であれスレート屋根であれ、適切な屋根の施工には熟練の技術が必要ですから、葺き替えをお考えの方はまず、専門の屋根修繕業者を探して問い合わせをしましょう。
イエプラスは屋根修繕を得意としていますので、相模原市を中心とした神奈川県全域、町田市など神奈川県寄りの東京都内にお住いの方で、屋根のリフォームをご検討の方はぜひお問合せください。