外壁塗装で足場の設置が必須な3つの理由
外壁塗装をするときには足場を設置する必要があるため、どうしても高額になりがちです。
では外壁塗装時に、足場ではなく脚立やはしごを使って施工すればコストダウンになるでしょうか?
結論として、外壁塗装など高所作業をするときには必ず足場の設置が必須となるため、コストダウンのためとはいえ省略することはきわめて難しいといえます。
むしろ、足場のない状況で施工することはコストアップにつながる可能性がある点では注意しておく必要があるでしょう。
そこで今回は、外壁塗装で足場の設置が必須な理由について、とくに重要な3つの理由をご紹介したいと思います。
外壁塗装で足場の設置が必須な3つの理由
外壁塗装で足場の設置が必須な理由とは、以下の通り大きく3つのことが挙げられます。
・作業員の安全を確保するため
・完成後に十分な性能を発揮させるため
・近隣へ迷惑をかけないため
●作業員の安全を確保するため
高所作業がともなう外壁塗装工事においては、まず実際に施工する作業員の安全を確保することが重要になります。
というのも、建設工事中の労災事故で最も多いのは「墜転落」であることが挙げられます。
高所作業での危険を排除し安全な環境で工事が行われることが、建設業界として大きな課題となっているのです。
以上のことから、作業員の安全確保のための法律も整備されています。
例えば「労働安全衛生法」には、会社が従業員を雇って2m以上の高所作業させるときには足場を設置しなくてはならないことが定められています。
万が一、高所作業で十分な対策がないまま労災事故が起こってしまった場合、罰則規定もあるのです。
●完成後に十分な性能を発揮させるため
外壁塗装は、施工後に十分な性能を発揮しないと意味がありません。
そのためには、適切な施工をすることが必須となりますが、足場がない状態では難しいといえるでしょう。
例えば、脚立やはしごなどは移動できる範囲が限られるため、塗り漏れや色ムラなどが起こりやすくなります。
つまり、強い塗膜を形成しにくく、完成後にも十分な性能を発揮することは非常に難しいといえるのです。
そうなると、いくら高性能な塗料を使ったとしても本来の耐久性は期待できない可能性が高くなります。
その結果として早期の手直しが発生し、ムダなコストがかかってしまうことにもなりかねません。
●近隣へ迷惑をかけないため
外壁塗装の工事中に、高圧洗浄の水や塗料などが飛散し洗濯物や自動車などに付着するようなことがあるとトラブルになる可能性があります。
これらを防止するには、足場を設置し飛散防止ネットを周囲に張る方法が効果的です。
施主にとって、近隣とのつながりは工事が終わった後にも長く続きます。
トラブルを未然に防ぎ、よい関係を築くためにも足場の設置は必要になります。
まとめ
外壁塗装をするときには足場の設置は必須です。
そのため高額な工事になりやすく、計画的に実施していくことがきわめて重要になります。
とくに、屋根などの足場が必要な工事を同じタイミングでメンテナンスができるとムダを省けます。
そのためには耐久性をできるだけ合わせておくことも重要で、これらを一元的に管理できる塗装業者を選ぶことも外壁塗装を成功させるポイントのひとつです。