塗り替え前に知っておきたい塗料のあれこれ
こんにちは。イエプラススタッフです!
新築から10年も経つと、新築の時の色味も色あせて周囲のお家も外壁の塗り替えをしてくるところもでてきます。
「そろそろ、塗り替えしないとなー」と思う気持ちはありますが、なかなか手が付けられないではいませんか?
今回は初めての塗り替えリフォームを行う方へ塗料を選ぶ際に知っておくと安心なポイントをご紹介いたします。
目次
・外壁塗料の選び方で耐用年数が変わる
・塗料の種類と特徴
・まとめ
外壁塗料の選び方で耐用年数が変わる
外壁の塗料の素材や性能は様々ですが、耐久性の良いものを選ばないとすぐに塗り替えや補修をしなくてはなりません。
雨風から守ってくれる外壁は、家の中で非常に重要な部分です。
大切な建物を保持するためにも適した塗料の選び方についてチェックしておきましょう。
塗料の種類と特徴
1 アクリル塗料
アクリル塗料は、塗料の主要成分がアクリル樹脂の塗料のことを指します。
とても軽量なので重ね塗りしやすく、光沢があり発色しやすい特徴があります。
もっとも料金が安い塗料なのですが、耐用年数が3〜8年程度と短いので、すぐに塗り直しのメンテナンスが必要になります。
2 ウレタン塗料
ウレタン樹脂が主成分で柔らかい素材なので密着性に優れています。
細かい箇所や曲面にも塗ることができ、複雑な形状の外壁に最適な塗料です。
モルタル、鉄、アルミ、コンクリートの外壁との相性も良く弾力があるので木材にも塗装することが出来ます。
剥がれにくく硬度があり耐用年数が5~10年ありますが、独特の光沢があるタイプが多いので仕上がりが気になる人は避けた方がいいかもしれませんね。
ウレタン塗料は、施工費が安く剥がれが気になる箇所の修復に適していると言えます。
3 シリコン塗料
主成分がシリコン樹脂で出来ている「シリコン塗料」は、住宅にかかるコストを大きく削減できると言われるほどコストパフォーマンスが非常に高い塗料になっています。耐久性・耐水性・費用などのバランスが良く耐用年数が7年~15年。
結露が発生しにくい点も人気のひとつです。
4 フッ素塗
耐熱性・耐寒性が高い為、あらゆる気候に対応できるのに耐用年数が12年~20年と非常に長いのが特徴です。
費用が高いので、外壁より施工する面積が狭い屋根のみに使われることが多いです。
雪が滑り落ちやすいので、雪が良く降る積雪地帯の屋根に使われることが多いです。
また、酸性雨や紫外線に強く、雨で流れ落ちるため、長い期間メンテナンスしなくて済むので高層ビルや、鉄塔に好まれて使われています。
初期費用は掛かりますが、これから長く住む予定の家で、塗り替えをあまりしたくない方には最適の塗料になります。
5 ラジカル塗料
ラジカル塗料は、これまでの塗料に多かった「チョーキング現象」の発生を抑えるために開発されました。
価格や耐久性はシリコン・フッ素塗料とほぼ同じなので外壁塗装で1番使われると期待されています。
チョーキング現象:
「白亜化現象」とも呼ばれます。外壁を指で触った時に白い粉が付くことをいいます。
雨や紫外線が原因で塗料が粉状になります。
6 セラミック塗料
セラミック塗料には3つの特徴があります。
- 熱を遮断し「断熱」「遮断」効果がある。
- 外壁が汚れにくくなる「低汚染性」がある。
- 陶磁器の材料を吹き付けるため「石材調」にできる。
断熱、遮断の2つの効果を持っているので、夏は日差しを遮りつつ、冬も室内の環境を一定にしてくれます。
7 光触媒塗料
「酸化チタン」の性質を利用した塗料です。
太陽光から放出される紫外線が当たって化学班のを起こすことで、壁についた汚れを分解してくれます。
耐用年数は10~20年もあると言われており雨水を利用して自然に洗い流してくれ魅力がありますが、現在の主要な塗料の中で最も高額です。
また主原料が白色であるため、濃いカラーの外壁にはできません。
8 無機塗料
無機塗料には無機物(鉱物)が含まれています。そのため不燃性が高いことからも人気があります。
ただ無機塗料のみでは、ひび割れしやすいのです。アルカリやシリコン塗料と混ぜることで耐用年数が10年~25年と長い期間塗り替えをする必要がなくなります。
9 ナノテク塗料
通常の塗料に使われている原料はCO2が多く排出されてしまいます。
そこでナノテクノロジーを駆使しし、原料をできるだけ最小限にした塗料として開発されたものです。
カビや藻が発生しにくく、燃えにくく、環境や自然、お家にも優しい塗料になっています。
製品によっては、低価格なものあるので施工できる業者さんに出会えたのなら選択肢の1つとして考えてみても良いかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
塗料にもいろいろな種類があり、それぞれの特徴があったかと思います。
外壁の塗り替えは、早かれ遅かれやらなければ、雨漏りや外壁の劣化、ひび割れに繋がります。
今回ご紹介した塗料を参考にして、最適な塗料で塗り替えをしてみてはいかがでしょうか?