屋根の葺き替え作業の手順
こんにちは! イエプラスのスタッフです!
屋根の葺き替えをお考えのみなさまのために、今回は屋根の葺き替え手順を簡単に解説します。
屋根の葺き替えは建物の寿命を延ばすために必要な作業です。
屋根の耐用年数の限界が近付いたときや雨漏りなどの不具合が生じた際は、早めに業者に問い合わせるようにしましょう。
もくじ
屋根の構造
工期はどのくらいかかるか
葺き替えの手順
1. 足場の組み立て
2. 屋根の撤去
3. 下地調整
4. 野地板の設置
5. 防水シートの設置
6. 新しい屋根の設置
7. 足場の解体
屋根の葺き替えに適した時期
屋根の構造
葺き替え作業を見ていく前に、一般的な屋根の構造をおさらいしましょう。
屋根の構造は下から順に以下のようになっています。
1、下地
下地は建物の骨組みに固定された木材や金属製のフレームです。
下地は屋根の形状や葺材の種類に合わせて設計されます。
この部分が正しく形成されていないと、その後の作業でずれが生じて不具合の原因になる場合があります。
2、野地板
野地板は下地の上に設置される厚さのある板で、葺き材を支える土台の役割を担っています。
野地板には木材や合板などの素材が用いられます。
3、防水シート(ルーフィング)
防水シート(ルーフィング)は野地板の上に設置され、屋根からの雨水を防ぐ役割を担います。
防水シートにはアスファルトや合成樹脂などの素材が用いられます。
現在、屋根に使われる防水シートはアスファルトルーフィングが一般的です。
4、屋根葺材(やねぶきざい)
屋根葺材は防水シートの上に設置します。
屋根葺材には瓦やスレート、金属板などがあり、屋根の形状や建物のデザインに合わせて選ばれます。
種類によって施工方法が異なり、また材質の違いもあって、それぞれに特性や耐用年数が異なります。
5、塗料
屋根葺材は一部を除いて塗装によって保護します。
これは防水のためと、屋根葺材自体の劣化を抑えるために行います。
また美観の点でも塗料は重要な役割を担います。
塗料は種類によって特性も耐久性も異なるので、予算や目的、その家にあと何年住むのかによって、どれが適しているのかが変わります。
工期はどのくらいかかるか
屋根葺き替え工事の工期は様々な要因で変動します。
まず天候によって工期が大きく変わります。
雨や風が強い日は作業ができないため、雨の多い時期や強風が吹く時期は工期が長くなる傾向があります。
また工事の内容によっても工期は変わります。
屋根の形状や面積、葺材の種類によって作業工程や所要時間が変わりますので、それによって工期が若干変動します。
作業員の人数によっても工期は変わります。
多くの作業員がいる場合は当然工期が短くなりやすいですし、逆に少なければ長くなりやすいです。
一般的に葺き替えの工期は2週間から1か月程度かかります。
ただし天候や工事内容によって異なるため、見積時と工事期間中に施工業者に尋ねるとよいでしょう。
葺き替えの手順
では次に葺き替えの手順について見ていきましょう。
1. 足場の組み立て
屋根の葺き替え工事では、まず最初に足場を組み立てる必要があります。
足場は作業員が安全に作業できるようにするために必要です。
足場を組む際、まず最初に足場の設計をします。
足場の設計は建物の形状や高さ、作業内容に合わせて行われます。
次に設計に基づいて足場の組み立てが行われます。
足場の材料を運搬して組み立て、固定します。
足場が一通り完成したら最後に点検を行います。
各部がしっかりと固定されているか、安全基準に適合しているかなどを確認します。
2. 屋根の撤去
足場を組み立てたら次に古い屋根を撤去します。
瓦やスレートを取り外し、次に防水シートを剥がし、最後にその下にある野地板を剥がします。
野地板の下にある下地の傷みが激しい場合はそれも取り外します。
なお瓦の割れなどで部分的に葺き替える場合など、防水シートや野地板に問題がないケースでは損傷した箇所だけ撤去します。
3. 下地調整
野地板を剥がしたら次は下地調整です。
ここでは下地を平らに整え、新しい屋根を葺くための土台を作ります。
下地に傷みや腐食がある場合は補修を行い、それから表面を平坦に整えます。
下地が平坦でないと金属屋根やスレートを葺く際にずれが生じ、後々雨漏りの原因になる場合があります。
葺き替え工事において下地調整は非常に重要な作業です。
下地調整が不十分だと新しい屋根を葺いてもすぐに傷みや腐食が発生することがあります。
4. 野地板の設置
下地調整が済んだら次は新しい野地板の設置です。
野地板は下地と葺材の間に設置され、葺材を直接支える役割を担っています。
元あった野地板に重ねて新しい野地板を張る「増し張り」をすることもあります。
5. 防水シートの設置
野地板を張ったら次は防水シートを張ります。
防水シートは野地板の上に設置され、屋根からの雨水を防ぐ役割を担っています。
防水シートの設置はタッカーで野地板に直接打ち付ける方法が一般的ですが、近年は片面が粘着式になっている防水シートがよく使用されます。
6. 新しい屋根の設置
最後に新しい屋根を設置します。
屋根材は釘やビスで固定する方法が一般的で、屋根葺材の種類によって設置方法が異なります。
屋根を葺いたあとは板金や雪止めを設置して雨が中に侵入しないように処理します。
併せて必要があれば雨樋の取り替えなども行います。
7. 足場の解体
屋根葺き替え工事が一通り完了したら、足場を解体、撤去して作業終了です。
足場の解体では、足場材料を正しい順番で取り外し、撤去していきます。
ここまでの一連の工事で一週間から長くて一か月ほどかかります。
屋根の葺き替えに適した時期
屋根工事のベストシーズンは3月から5月と、10月から12月です。
これは晴天が続き、湿度が低く、作業環境が比較的良い時期だからです
逆に夏や真冬の厳しい気象条件では、雨や強風により作業が中断する確率が高くなるため、通常より工期が延びる可能性があります。
また作業員の安全やモチベーションの低下も起こり得ます。
ただそういった時期でも極端に作業効率が落ちるわけではないので、葺き替えが必要になったら遠慮なく施工業者に依頼しましょう。
屋根の不具合はまず調査、診断から
屋根に不具合があったときや、屋根の耐用年数に達したときは、屋根修繕の専門業者に調査と診断を依頼しましょう。
劣化の度合いが軽微なら塗装の塗り替え、甚だしいなら屋根の葺き替えが必要になります。
イエプラスでも屋根の無料調査を承っておりますので、相模原市を中心とした神奈川県全域、町田市など神奈川県寄りの東京都内にお住いの方で、屋根の不具合や劣化が気になる方はぜひお問合せください。