大地震に備えた屋根のリフォーム
イエプラスのスタッフです。
新年あけましておめでとうございます。
昨年は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。
本年もお客様により一層ご満足いただけるよう、スタッフ一同精進してまいります。
さて、新年最初の投稿ですが、今年は年初から大変な事態になりましたね。
元日の能登半島地震から9日が経ちましたが、地理的な問題から困難な状況が続いているようです。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災地の方々が一日でも早く元の日常を取り戻せるようお祈りいたします。
地震の話となると、当社も多くのご依頼をいただいている屋根のリフォームと深く関係があります。
そこで今回は地震に備えた屋根のリフォームについて解説します。
そのあと被災者を狙ったリフォーム詐欺についても触れますので、参考になりましたら幸いです。
もくじ
新耐震基準に適合しているかどうか
屋根が軽いほど地震に強い家になる
軽量で耐久性の高い金属スレート「スカイメタルルーフ」
どうしても日本瓦にしたい場合
被災後、リフォーム詐欺に遭わないために
信頼できる業者かどうか判別する方法
軽量な屋根への葺き替えもお任せください
新耐震基準に適合しているかどうか
地震に強い家かどうかは、建築基準法に定められた1981年の新耐震基準に適合しているかどうかで大きく分かれます。
大地震での倒壊は建築基準法が定められた1950年以前に建てられた家で極端に多く、制定された50年以降大幅に下がり、71年、81年、2000年の改正のたびに低下しています。
特に81年の改正、いわゆる新耐震基準以降は倒壊による死者の数も極めて少なく、木造も2000年の改正で鉄骨鉄筋コンクリート並みの安全性が求められるようになったため、これ以降に建てられた家は安全性が高くなっています。
逆に新耐震基準以前に建てられた家屋は何もしていないと震度6以上の地震に耐えられない可能性があるので、できる限り耐震補強工事をしたほうがよいでしょう。
特に建築基準法制定前に建てられた古民家は大地震に耐えられない可能性が高いので、対策されていないのであれば、すぐに耐震補強工事をするか建て替えた方がいいです。
耐震補強工事は自治体のリフォーム補助金が適用できますから、該当する場合は一度ご検討いただくことをおすすめします。
屋根が軽いほど地震に強い家になる
新耐震基準に適合していれば1回の大地震で倒壊する可能性はかなり低くなります。
ただし適合している家屋でも比較的弱い家だと、震度6、7クラスの地震で損傷を受けて家屋の強度が落ち、もう一度大規模な地震に見舞われると倒壊する可能性が出てきます。
そういった被害を少しでも避けたい場合に、もし屋根が重い日本瓦なら軽い屋根に葺き替えるだけでもかなり地震に強くなります。
屋根は家の最上部に位置しますから、そこが重いと家全体に大きな負荷がかかります。
また屋根が重いとその分重心が高くなり不安定にもなります。
この屋根の重さによる負荷と重心の高さを軽減すれば、強い地震による損傷を少なくすることができます。
軽量で耐久性の高い金属スレート「スカイメタルルーフ」
そこでイエプラスがおすすめしている屋根が、伊藤忠建材が輸入しているFEROOF社のスカイメタルルーフです。
スカイメタルルーフは、ジンカリウム鋼板を主材とした9層構造の、非常に耐久性が高い金属スレートです。
金属といってもその重さは一般的な平板スレートの3分の1以下とかなり軽く、家屋に与える負担が非常に小さくなります。
また軽いぶん家全体の重心も低くなりますから、バランスが安定しやすく、地震で揺れにくくなります。
重い屋根、特に重い日本瓦を採用している家なら、このスカイメタルルーフに葺き替えるだけでも耐震性を大きく向上させられるでしょう。
どうしても日本瓦にしたい場合
しかし、家の見た目によっては日本瓦でないと不自然になることもあると思います。
その場合、妥協案として耐震性に配慮した軽量瓦に葺き替える方法もあります。
軽量瓦は一般的な日本瓦より軽いため、日本瓦から葺きかえれば耐震性は上がります。
ただ他の軽量な屋根に比べれば重いので、瓦の見た目にこだわる必要がなければ他の軽量な屋根に葺き替えた方がより安全です。
被災後、リフォーム詐欺に遭わないために
軽量な屋根に葺き替えれば耐震性は上がりますが、それでも震度6以上の大きな地震では、屋根の一部が破損する等の損傷が起きることがあります。
そういうとき、災害の混乱に乗じてリフォームを申し出て、あとから大金を要求する人たちがいます。
今回の地震でもすでにリフォーム詐欺の被害が報告されています。
石川県の馳知事を始め、すでに自治体や政府が注意喚起をしていますが、災害時にリフォームの申し出があっても絶対に承諾しないでください。
能登半島の現状をテレビなどで見ればわかりますが、被災後はまず人命救助に全力を注がなければならないため、個人宅を修繕できる状況ではありません。
そもそも非常時に向こうから寄って来る素性のわからない自称リフォーム業者が、信頼できる相手のはずありません。
弱っているときは騙されやすいですし、詐欺はそういう心理に付け込むものですから、赤の他人からのリフォームの申し出はすべて断るのが正解です。
信頼できる業者かどうか判別する方法
被災した家が建て替えなくとも修繕だけでなんとかなる場合は、一段落ついてから自分で業者を探しましょう。
その際、信頼できる業者かどうかはどこで判別すればいいのでしょうか。
一番確実なのは、リフォーム瑕疵保険加入事業者かどうか確認することです。
リフォーム瑕疵保険は、リフォーム後に施工不良などが発覚しても無償で再工事できる保険です。
このリフォーム瑕疵保険は国土交通省の管轄で、加入している事業者は公開されます。
また工事についても施工中、施工後に建築士の資格を持った第三者検査員による現場検査が入るので、手抜きや不正をするのが困難になっています。
その上でもし後日欠陥が見つかったとしても無償でやり直してもらえるので、これに加入している業者はまず安全です。
この条件に当てはまる業者に、自分から見積もりと依頼をしてください。
さらに複数の業者に相見積もりを取ればより確実です。
間違っても、善意を装ってリフォームを申し出る素性のはっきりしない自称リフォーム業者には依頼しないでください。
軽量な屋根への葺き替えもお任せください
イエプラスは軽量な屋根への葺き替えを数多く手掛けています。
また当社はリフォーム瑕疵保険加入事業者ですし、相見積もりも歓迎していますのでご安心ください。
無料調査、無料見積りも承っておりますので、相模原市を中心とした神奈川県全域、町田市など神奈川県寄りの東京都内にお住いの方で、地震対策で屋根の葺き替えをご検討中の方はぜひご相談ください。