外壁塗装に高圧洗浄は必要?時間はどれくらいかかる?
外壁塗装の工事には高圧洗浄が含まれることが一般的ですが、本当に必要な工程なのでしょうか?
その答えは、もちろん必要です。
高圧洗浄を省いて外壁塗装が行われると、なんらかの不具合を発生する可能性がきわめて高まります
また高圧洗浄は、ただ行えばよいというわけではなく、正しい方法でなければ効果は期待できません。
そこで今回は、外壁塗装の高圧洗浄が必要な理由について、そして高圧洗浄はどの程度の時間がかかるのかなど、くわしく解説したいと思います。
外壁塗装の高圧洗浄が必要な理由とは
高圧洗浄がなぜ必要な工程なのかというと、下地と塗料の密着性を高め強固な塗膜を形成するためです。
高圧洗浄をすることで、汚れやコケ、劣化した塗膜やチョーキングなどを洗い落とします。
もしこれらが残った状態で塗装すると、下地面と塗装面の間に不純物が存在することになります。
そのため、下地と塗料が密着しにくくなるのです。
このことが外壁塗装で高圧洗浄が必要な理由であり、仕上がりの品質を守るためにも必ず実施するべき工程となります。
それでは、高圧洗浄をせずに塗装した場合に起こる可能性のあるリスクについてご紹介いたします。
●高圧洗浄せずに塗装した場合に想定されるリスク
外壁塗装で、高圧洗浄を省いた場合に想定されるおもなリスクは以下の通りです。
色むら
外壁塗装で、場所によって密着性に差があると、色むらとして現れる場合があります。
色むらが劣化を早める原因にもなるため注意が必要です。
塗膜の浮き、剥がれ
下地面と塗料の密着性が確保しにくいため、塗膜の浮きや剥がれが比較的早期に現れる可能性があります。
これらの現象は外壁塗装として重要な防水機能を発揮できず、雨水が入り込み外壁材や構造部を傷める原因になるかもしれません。
コストの増大
強い塗膜形成ができなかった場合、本来の耐久性を発揮できずにメンテナンスの周期を早めてしまうことがあります。
外壁塗装は足場の設置が必要になるため高額になりやすく、メンテナンス周期が早まることはトータルコストの増大に直結する点では注意が必要です。
また、塗装後になんらかの不具合が発生した場合は、早期の補修が必要になるケースも考えられます。
外壁塗装の高圧洗浄はどれくらい時間がかかる?
外壁塗装の高圧洗浄は、建物の規模にもよりますが、半~1日程度の時間がかかります。
さらに洗浄後にはしっかりと乾燥させることも重要です。
乾燥時間が十分でない場合は、密着性が悪くなることで強い塗膜形成を阻害する可能性があり、もちろん不具合が起こる原因にもなります。
乾燥時間も季節によって変わりますが、1~2日程度の時間を設けなければいけません。
つまり、高圧洗浄だけで2~3日程度の工程を組まなくてはいけないということになります。
以上のように高圧洗浄は時間を要する工程となります。
もし十分な工程を組めていない場合は、塗装業者には確認することも必要になるでしょう。
まとめ
外壁塗装の高圧洗浄は、完成品質を高め本来の性能を発揮するためにも必ず行われなければならないポイントともいえる工程です。
外壁塗装の際には、事前に工程表を確認し、必要な時間が確保されているか必ずチェックすることをおすすめいたします。