屋根の雨漏りをブルーシートで応急処置する方法と安全対策
こんにちは、相模原市の外壁・屋根リフォーム専門 イエプラスです。
本日は「屋根の雨漏り対策」について解説します。
大型台風や地震があったあとに、突然屋根から雨漏りすることがあります。業者に依頼したけれども、順番待ちでいつになるか分からないようなときには、ブルーシートでの応急処置を考える人もいるでしょう。
今回は、「とりあえず業者に修理してもらえるまで雨漏りを止めたい」とお考えの方に向けて、ブルーシートを使った雨漏りの応急処置を紹介します。
屋根から雨漏りする原因とブルーシートを使った応急処置
まずは、屋根から雨漏りする原因と、ブルーシートを使った応急処置の方法を紹介します。注意点もお伝えしますので、目を通すようにしてくださいね。
屋根が雨漏りする原因
屋根は家のなかでももっとも雨漏りが発生しやすい場所です。台風による強風や地震の揺れで、瓦がズレたりヒビ割れたりすることが原因で雨漏りがおこります。
台風においては、スレートや金属屋根の一番上の部分に被せる「棟板金」と呼ばれる部材が吹き飛ぶケースが多く見られます。棟板金は釘などで固定されているので、経年により緩んでしまい、強風で吹き飛ばされてしまうのです。
まずは業者に依頼するのが基本
屋根の雨漏りの応急処置は、高所作業となり転落の危険をともなうため、まずは業者に依頼するようにしてください。応急処置は、業者のスケジュールが混み合っていて、対応が間に合わないといったやむを得ない理由がある場合に限るようにしましょう。
屋根の雨漏りはブルーシートを活用
屋根に雨漏りが起きたときには、ブルーシートを被せることで応急処置ができます。目視で確認し、瓦がズレている、欠けている箇所を中心にブルーシートをかけましょう。
棟板金が吹き飛んでしまった場合には、ブルーシートを棟板金があった部分より30cmほど大きめのサイズに折りたたむかカットし、養生テープなどを使用してしっかりテーピングします。
瓦が一部破損したりズレたりしているときにも、ブルーシートを広めに折りたたむかカットして養生テープで固定しましょう。いずれの場合も強風にあおられないよう、空気が入る隙間を防ぐように、しっかりテープで周囲を固定することがポイントです。
屋根の被害が広い場合や、原因箇所が特定できないときには、ブルーシートで広範囲に覆います。シートの上には土嚢を置く、ハトメと呼ばれるビニールシートの隅にある金具にひもを通し、バルコニーの手すりなどにくくりつけるなどしてしっかり固定しましょう。
風が入り込んでブルーシートが吹き飛ぶと大変危険なので、できるだけ緩みがなく、風が入り込まないようにすることが大切です。要所要所をテープで止めるのも、風の侵入を防ぐためには有効です。
屋根の応急処置を行う際の安全対策
屋根にブルーシートをはる作業は、高所作業になるため大変危険です。屋根が濡れているときやまだ強風が吹いているときに作業しないことはもちろん、一人での作業は絶対に避け、必ず二人以上で行う必要があります。
服装は夏でも長袖、長ズボンを身につけ、袖や裾が何かにひっかかることがないよう詰まったものを選びます。靴は底が滑らないものをはき、ハシゴはしっかり固定されているかを確かめて登るようにしましょう。
くれぐれも安全を優先し、少しでも危険や不安を感じたら、すぐに作業を中止するようにしてください。家よりも、自分の身の安全を守ることが何よりも大切です。
避けたほうがいい応急処置
屋根の雨漏りを応急処置するときに、シーリング剤などを使用する人がいます。ホームセンターなどで簡単に入手できるシーリング材は、屋根のカケやヒビを補修するのに便利ですが、雨漏りを防ぐ目的で使用するのは避けるようにしましょう。
雨漏りは、経路を突き詰めるのが難しく、シーリング材で一部をふさいでしまうことによって別の場所に水が流れてしまう可能性があります。よかれと思って応急処置したら、かえって雨漏りがひどくなってしまうことも考えられるのです。
とくにスレート屋根は、重なり部分をわざとすかすことで排水する仕組みになっています。シーリングでふさいでしまうと水を排出できなくなるので注意が必要です。
また、外れ欠けた屋根材を釘などを使って打ち付けるのも、避けたほうが無難です。釘が深く刺さり、防水シートまで達してしまうとよけいに雨漏りが広がってしまう可能性があるでしょう。
日ごろのメンテナンスで雨漏りしない屋根にしておこう
雨漏りの修理は、原因の特定が難しいこと、高所作業で危険をともなうことから、業者に依頼するのが基本です。ビニールシートによる対策は、あくまで応急処置と心得るようにしましょう。
また、台風や地震で屋根が破損することがないように、日ごろからメンテナンスを行っておくことが実はもっとも重要です。月に1度は家の周りを歩いて目視で確認し、瓦にヒビやズレが発生していないかをチェックするようにしておきましょう。
少しでも異常を発見したときには修理業者に点検を依頼し、きちんとメンテナンスをしておくことが、大きな被害を防ぐことにつながります。