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塗装コラム

2021/02/20

サイディング外壁をカバー工法でリフォームするメリットデメリット

サイディング外壁をカバー工法でリフォームするメリットデメリット 画像

自宅のサイディング外壁の劣化が進んで、「そろそろリフォームが必要」と考えていませんか?

「もう何回も塗装したから次は張り替えかな」

「でも張り替えは高くつきそう」

と悩んでいる方もいるかもしれませんね。

外壁のメンテナンスにはもうひとつ、「カバー工法」と呼ばれる方法があります。

今回は、カバー工法とはどのようなリフォーム方法なのか、メリットデメリットとあわせて紹介していきます。

サイディング外壁のカバー工法とは

サイディング外壁のカバー工法とは、既存の壁の上に、新たな外壁材を重ね張りする工事方法です。

外壁のリフォームには、

  • 塗り替え
  • 張り替え
  • カバー工法

の3種類があります。

塗り替えは、既存の外壁に塗料を塗り直す方法です。既存の外壁に劣化があまり見られないときには塗り替えリフォームが適しています。

張り替えは、既存の外壁をすべてはがして、新しい外壁材を張り直す方法のことです。既存の外壁材がひどく劣化し、内部まで雨がしみ込んで傷んでいるようなときには張り替えを行います。

カバー工法は、既存の外壁に劣化は見られるものの、内部まで傷んでいないときに適しています。もちろん張り替えても問題ありませんが、コストを安く抑えたいケースなどではカバー工法を選ぶといいでしょう。

サイディング外壁カバー工法のメリット

外壁のリフォームでカバー工法を選択することには、メリットが3つあります。

  • 工事期間が短くなる
  • 費用を安く抑えられる
  • 断熱性・防音性が上がる

それぞれ詳しくみてみましょう。

工事期間が短くなる

サイディング外壁をカバー工法でリフォームすると、工事期間が短くなることがメリットです。塗装と張り替え、そしてカバー工法の一般的な工事期間は以下のとおりです。

工法 工事期間
塗装 12〜15日
張り替え 12〜17日
カバー工法 10〜14日

外壁を張り替える場合には、既存の外壁をすべて撤去するぶん、カバー工法よりも日数がかかります。塗装は洗浄や下処理に時間がかかるうえ、洗浄、下塗り、上塗り2回をする間、乾燥期間が必要です。

カバー工法は乾燥期間もいらなければ、外壁を撤去する時間も不要なので、ほかの方法よりも工事期間が短くてすみます。

張り替えよりも費用を安く抑えられる

カバー工法は、張り替えよりも費用を安く抑えられることもポイントです。

カバー工法も張り替えも、家を囲むだけの新しい外壁材が必要になる点では同じです。しかしカバー工法は、既存の外壁を撤去する必要がなく、工期が短くなるぶん人工費が軽減されます。

また、撤去した外壁を処分する費用もかかりません。その結果、張り替えよりも全体的なコストを安く抑えられるようになるのです。

断熱性・防音性が上がる

カバー工法では、既存の外壁に新しい外壁材を重ね張りするので、古い壁と新しい壁の間に空気の層が生まれます。

この空気の層が、外気温や室温が互いに伝わりにくくする断熱効果を発揮します。

そのため、夏は涼しく冬は暖かい室温をキープできるようになるのです。

同様に音も伝わりにくくなるので、防音性が上がることもカバー工法のメリットです。

サイディング外壁カバー工法のデメリット

張り替えるより費用を安く抑えられるうえ工期も短く、断熱性や防音性も高くなるカバー工法ですが、以下のようなデメリットもあります。

  • 内部結露が発生する恐れがある
  • 建物の総重量が増える
  • 使用できる外壁材が限られる

どういった内容か説明しましょう。

内部結露が発生する恐れがある

外壁をカバー工法で重ね張りすると、古い壁と新しい壁の間に結露が発生する可能性があります。

外壁材を重ね張りすることで空気の層ができ、そこの湿度が高くなると、外と中の気温差が開いたときに結露してしまうのです。

ただ、施工する際に空気の通り道をきちんとつくってあげることで、結露は防ぐことは可能です。工事をする業者に、どのような結露対策を施す予定か確認しておくと安心でしょう。

建物の総重量が増える

カバー工法では、既存の壁にさらに壁を重ね張りするので、建物の総重量が増えることもデメリットです。

建物は重いほど地震で揺れやすくなることから、カバー工法においても重量はできるだけ増やさないようにする必要があります。重ね張りする外壁材は、軽量なものを選ぶようにしてくださいね。

使用できる外壁材が限られる

カバー工法では、使用できる外壁材が限られていることもデメリットです。

カバー工法では重量を増やさないために、軽量な外壁材を選ぶ必要があるとお伝えしました。そのため使用したい外壁材があっても、リフォーム会社からNGが出る可能性があります。

一般的には、カバー工法では軽量な金属系サイディングが選ばれることがほとんどです。

金属系サイディングにも、いろいろなデザインのものがあるので、好みのものを見つけるといいでしょう。

カバー工法が可能かは業者に調査を依頼しよう

カバー工法は、短い工期で安価に施工できることから、劣化が進んだ外壁にはおすすめのリフォーム方法です。

ただし、劣化の具合によっては、張り替えるしかない場合もあります。塗装でいいのかカバー工法が必要か、それとも張り替えないといけないほど劣化しているのかは、素人では判断が難しいものです。

外壁リフォームを検討するときには、リフォーム業者に詳しい調査を依頼するようにしてくださいね。

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