屋根のバイオ洗浄とは?通常の高圧洗浄との違いとメリットを徹底解説
こんにちは!イエプラスのスタッフです!
前回は屋根の高圧洗浄について解説しました。
屋根塗装の前には、表面に付着した汚れやカビ、コケを除去する「洗浄工程」が不可欠です。
これを怠ると下塗り塗料が浮き、塗装の密着性が落ちます。
塗装が密着していないと、施工直後はきれいでも時間が経つにつれてひび割れや欠けが生じるため、洗浄工程は塗装作業全体に影響します。
一般的な洗浄方法は高圧洗浄ですが、通常の高圧洗浄で取り切れない汚れには「バイオ洗浄」が必要になります。
今回はこのバイオ洗浄の特徴、高圧洗浄との違い、メリット・デメリット、施工手順や費用について簡単に解説します。
もくじ
バイオ洗浄とは?
通常の高圧洗浄との違い
バイオ洗浄のメリット
デメリットと注意点
施工手順
費用の目安
バイオ洗浄が必要になるケース
屋根の汚れが気になったら弊社にお問い合わせください
バイオ洗浄とは?
バイオ洗浄は高圧洗浄の一種で、通常の水だけを使う高圧洗浄に対し、専用のバイオ洗剤を使用する点が特徴です。
このバイオ洗剤は、植物由来の界面活性剤や微生物由来の酵素、酸化作用を持つ成分などを配合しており、 カビ・藻・コケなどの根の奥まで浸透して汚れを分解します。
たとえば屋根の北面や外壁の日陰部分は一年を通して湿気が残りやすく、藻やコケが発生しやすい環境になっています。
こうした汚れは表面だけを落としても再発しますが、バイオ洗浄は原因菌そのものを分解することで再発を防ぎます。
通常の高圧洗浄との違い
バイオ洗浄は水圧で汚れを落とす点では通常の高圧洗浄と同じですが、アプローチの仕方が異なります。
水だけでは物理的に表面の汚れを飛ばすしかできませんが、バイオ洗剤は化学作用を利用して汚れを分解します。
通常の高圧洗浄が水圧で汚れを落とすのに対し、バイオ洗浄は洗浄箇所にバイオ洗剤を塗布し、浸透させてから高圧洗浄機で落とします。
汚れやコケを落とす力ではバイオ洗剤の方が勝っており、また汚れを根本から落とすのでより確実に除去できます。
バイオ洗浄のメリット
では次に、バイオ洗浄の具体的なメリットについて見てみましょう。
バイオ洗浄には次のようなメリットがあります。
-
根本から汚れを除去できる:カビやコケは塗膜の奥や素材の微細な隙間に根を伸ばしており、表面をきれいにしてもこの根が残っていると再発することがあります。バイオ洗剤はこの隙間に詰まった根まで除去できます。
-
素材を傷めにくい:劣化したスレートなどの屋根材は弱くなっていることがあります。バイオ洗浄なら洗剤の効果で低水圧でも十分な洗浄力が発揮されるため、水圧による割れが起きにくいと考えられます。
-
塗装の耐久性向上:塗装の下地がきれいであるほど塗料はしっかり密着します。バイオ洗浄でカビや藻の根まで除去すれば、塗膜が剥がれにくくなり、塗装の持ちが良くなります。
バイオ洗浄のメリットは、汚れやコケを根こそぎ落とせることに起因したものが多いです。
デメリットと注意点
メリットだけ見ると通常の高圧洗浄よりバイオ洗浄の方が全てにおいて勝っているように見えますが、バイオ洗浄にはデメリットもあります。
バイオ洗剤は環境にやさしい材料を使用していることが多いですが、それでも洗剤なので、周りに飛散しないように養生する必要があります。
このような追加の作業コストの他に、当然洗剤の代金も入ってきますから、価格は通常より1平米あたり500円ほど高くなります。
このようなデメリットがあるため、バイオ洗浄はバイオ洗浄でなければ落ちない汚れがある場合に行い、そこまででもない汚れは通常の高圧洗浄で対処するのがよいと言えます。
施工手順
では次にバイオ洗浄の手順について見てみましょう。
-
養生:周囲に洗剤がかからないように養生します。
-
汚れ落とし:通常の高圧洗浄で全体を洗浄します。
-
バイオ洗剤塗布:バイオ洗剤を屋根全体にムラなく散布します。
-
浸透:一定時間放置し、薬剤が根の奥まで浸透するのを待ちます。
-
高圧洗浄:分解された汚れや菌を高圧洗浄機で洗い流します。
-
最終確認と乾燥: 洗い残しや薬剤の残留がないか確認し、完全乾燥させます。
これでバイオ洗浄は完了です。
費用の目安
屋根のバイオ洗浄にかかる費用は施工業者の価格設定にもよりますが、1平米あたり300~800円程度が多いようです。
一般的な30坪の家の屋根なら足場代を入れても十万円は超えないくらいです。
バイオ洗浄だけならそれほど高い金額になりません。
ただ汚れがつき始めるのは塗装の劣化が進んだときですから、バイオ洗浄が必要ない浅い汚れのうちに塗り替えてもよいでしょう。
汚れが浅ければ洗浄工程は通常の高圧洗浄で済みますから、洗浄工程にかかる費用も少し安くなります。
何より塗り替えは屋根を真新しい状態に回復し、汚れを付きにくくしますから、塗装の耐用年数に達しているならコケが深く根を張る前に塗り替えた方がいいです。
バイオ洗浄が必要になるケース
バイオ洗浄が必要になるのは次のような場合です。
-
汚れやコケ、カビなどが通常の高圧洗浄では取れないほど定着してしまっている場合
-
屋根材が古く、高水圧で割れないか不安な場合
基本的にバイオ洗浄が必要になるのは、通常の高圧洗浄では除去できないほど汚れが定着してしまった場合です。
汚れやコケ、カビは塗装が劣化して親水性が落ちてくると付着しやすくなります。
平面の汚れなら研磨(ケレン作業)で削り取ることもできますが、細かい凹凸がある場合は手作業で除去するのが難しいため、高圧洗浄で取ることになります。
屋根が古い場合は、予算を確保できるなら葺き替えを検討した方がいいです。
屋根の汚れが気になったら弊社にお問い合わせください
塗り替え時に汚れなどが残っていると、塗料の密着性が落ち、施工後に時間差で塗装が浮きだす原因になります。
そうならないために、洗浄工程はしっかり行う必要があります。
バイオ洗浄は、バイオ洗剤を使用することで通常の高圧洗浄では取り切れない汚れまで綺麗に除去し、塗料の密着性を高めます。
ただし、汚れが浅いうちなら通常の高圧洗浄で十分なケースも多いです。
汚れやコケの付着は劣化のサインである場合が少なくないため、汚れが気になりはじめた時点で塗り替えた方が早く、メリットも多いです。
イエプラスは屋根のリフォームに強いリフォーム会社です。汚れの除去を含め屋根のリフォームはお任せください。
その他、雨漏りの無料調査、各種リフォームの無料見積りも承っておりますので、相模原市を中心とした神奈川県全域、町田市など神奈川県寄りの東京都内にお住いの方で、屋根、外壁のリフォームをお考えの方はぜひ弊社にご相談ください。