水性塗料は水に濡れても問題はない?油性塗料との違いは?
こんにちは。イエプラススタッフです!
暑かったり涼しかったりの繰り返しで、風邪をひいている人が多いようです。
寒暖差は一番体にこたえますね…!
みなさまも体調にはお気を付けください🙇♂️
さて、今日は外壁塗装の疑問にお答えしたいと思います。
水性塗料での塗装をお考えの場合、「水性塗料は雨に濡れても大丈夫なのだろうか」「水性塗料は雨で剥がれたりしないか気になる」と心配される方も少なくありません。
ペンやマジックなどと同じく、水性と聞くと水に塗れたら剥がれてしまうのではないか?
ごく普通に疑問に思うところですよね。
実は、水性塗料は雨や水に濡れてもまったく問題はありません。
今日は、水性塗料がどうして雨の影響を受けないのか、また油性塗料との違いについても詳しく解説していきます。
ぜひ塗装工事の際の参考にしてみてくださいね。
目次
・水性塗料が雨に濡れても大丈夫な理由
・水性塗料と油性塗料の違い
・水性塗料のメリット・デメリット
・油性塗料のメリット・デメリット
・まとめ
水性塗料が雨に濡れても大丈夫な理由
水性塗料は、顔料や樹脂に水を混ぜたタイプの塗料です。
水性塗料は乾燥すると水分が蒸発して硬化するため、雨に濡れても剥がれることは基本的にありません。
ただし、完全に乾燥しきるまでに塗装面が濡れてしまうと塗料が垂れてしまうので、注意が必要です。
水性塗料を塗る際は、天気が重要!
塗料の乾燥前に雨に濡れてしまわないよう注意しておきましょう。
水性塗料と油性塗料の違い
塗料には主に「水性塗料」と「油性塗料」の2種類があります。
その違いは「希釈剤」にあります。
先ほどご紹介した水性塗料が、顔料や樹脂に水を混ぜたタイプの塗料であるのに対し、シンナーなどの有機溶剤を混ぜたタイプが油性塗料になります。
また、塗料が乾燥した際に臭いを強く感じるのが油性塗料で、そこまで臭いが強くないのが水性塗料です。
塗料は「顔料」や「樹脂」、「添加剤」といった固体の成分から構成されています。
ですが、そのままの状態では壁や屋根を塗ることができないため、そこに液体である「希釈剤」を加えることによって塗りやすい状態にします。
だから塗料には「希釈剤」が必要なんです。
もともとは油性塗料しかなかった
実は塗料にはもともと油性しかありませんでした。
しかし、当時の油性塗料は今よりも臭いが強く、化学物質から生じるさまざまな体調不良などのトラブルが起こることもありました。
そこで、そうした問題を解消するために開発されたのが水性塗料です。
登場したころの水性塗料は油性塗料に比べて耐久性がなく、油性塗料よりも安く取引されていましたが、近年は耐久性が高い商品も数多くあります。
なにかと環境問題が取りざたされる現代おいて、水性塗料は、地球にも体にも優しい理想的な塗料といえるかもしれません。
水性塗料のメリット・デメリット
そんな理想的な水性塗料ですが、メリットもあればデメリットもあります。
メリットとともにデメリットも知っておくことで、水性塗料を使用しての塗装の失敗を防ぎましょう。
メリット
シンナーのように強い臭いがない
水性塗料はシンナーが使用されていないことから、油性塗料のような強い臭いを発しません。
もちろん、水性塗料にも独特の臭いはありますが、体に害を及ぼすような臭いではないため、安心して使用できます。
また、近隣住民にも迷惑をかけることがないのもメリットといえます。
引火する危険性が低い
臭いと同様、シンナーが含まれていないため、引火する危険性が低いと言えます。
そのため、油性塗料に比べて保管場所や施工場所を気にしなくてよいでしょう。
溶剤中毒にならない
水性塗料は臭いで気分が悪くなってしまうというような溶剤中毒を引き起こす可能性がなく、換気が難しい室内でも施工することができます。
水性塗料は近隣住民のみならず、塗装作業をしている職人さんにも優しい塗料といえるでしょう。
デメリット
時期によっては乾きにくい
水性塗料では希釈剤に水が用いられていますが、水は一定の温度に達しないときちんと揮発しない(乾燥しない)といった側面があります。
そのため、気温が低い時期や梅雨時などで湿度が高いと、思うように揮発が進まず工期が長くなってしまう恐れがあるでしょう。
水性塗料を塗布する場合はできるだけ晴れた日を選ぶことはもちろん、真冬や梅雨時の施工は避けたほうが無難です。
塗装に向かない箇所がある
水性塗料はアルミやステンレスをはじめとした金属部には向いていないことから、屋根への下塗りや破風板といった箇所の塗装に使用するのはなるべく避けることをおすすめします。
とはいえ、最近では技術の進歩によって水性塗料の質がよくなっていることもあり、場合によっては対処が可能なことから、前もって塗装業者に確認をしておくとよいでしょう。
ツヤの持続性がない
水性塗料はシンナーをはじめとした有機溶剤を含んでいないため、塗膜のツヤが落ちやすいといわれています。
そのため、油性塗料に比べてツヤが失われるのが早いでしょう。
油性塗料のメリット・デメリット
油性塗料のメリットとデメリットもご紹介します。
メリット
耐久性に優れている
油性塗料に含まれるシンナーをはじめとした有機溶剤は、水性塗料に比べて耐久性の高い塗膜を作ります。
密着性が高いことから、剝がれたり浮いたりしにくいのも特徴です。
金属にも使用できる
油性塗料は付着しにくい金属にも使用できることに加え、下地塗りをしなくていい製品も存在します。
そのため、水性塗料では塗装が難しい場所でも油性塗料であれば作業が可能です。
また、油性塗料は水性塗料に比べて乾くのが早いため、短い時間で効率的に作業を進められるのもメリットといえるでしょう。
仕上がりも塗膜のツヤが美しく、当面の間はツヤが損なわれることがありません。
デメリット
臭い
シンナー独特の臭いを発することから、多少なりとも近隣に影響が出るだけでなく、作業後の室内もしばらくの間臭いが残る可能性があります。
また、換気が悪いところで使用すると溶剤中毒になり、意識が朦朧としてしまう恐れがあります。
そして油性塗料は火気厳禁であることから、保管にあたって細心の注意を払わなければなりません。
メリット・デメリットのまとめ
塗料タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
水性塗料 | ・臭いがほぼない ・取り扱いやすい ・価格が安い |
・気温が低いと乾燥しにくい ・ツヤが落ちやすい |
油性塗料 | ・密着性が高い ・耐久性が高い ・ツヤが長持ちしやすい |
・臭いが発生しやすい ・体調不良を起こしやすい ・取り扱いに注意が必要 |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
水性塗料はしっかりと乾燥していれば、雨に濡れても基本的に剥がれません。
しかし、気温や湿度が作業に適していない場合、乾燥に時間がかかりやすかったり、施工の途中で塗膜が剥がれてしまったりする可能性があります。
水性塗料で塗装を施工する際は、天気に十分気を付けましょう!
また水性塗料と油性塗料のメリットとデメリットをしっかり把握して、塗りたい場所に最適な塗料を選ぶのも、大事なお家を守る秘訣です!
とはいえ、各メーカーの塗料によって特徴や長所・短所が存在するため、まずは自分の家にどういった塗料が適しているのかわからないこともあります。
専門業者に塗装をお願いする際は、ご自身の要望を伝えたうえで、おすすめの塗料を選んでもらうといいですね!
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