ALC外壁の特徴、メリット・デメリット、メンテナンス方法を解説
こんにちは!イエプラスのスタッフです!
みなさん、ALC外壁という外壁材をご存じでしょうか?
ALCはコンクリートの一種で、軽量で高性能なため、家の外壁に適しています。
今回はこのALC外壁について、その特徴やメリット・デメリット、メンテナンス方法などをご紹介したいと思います。
もくじ
ALC外壁とは?
ALC外壁のメリット
耐久性が高い
断熱性が高い
遮音性が高い
軽量
デザイン性が高い
ALC外壁のデメリット
水を吸いやすい
施工に手間がかかる
費用が高い
ALC外壁のメンテナンス
まとめ
ALC外壁とは?
ALCは、”Autoclaved Lightweight aerated Concrete”の略で、日本語に訳すと「高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート」になります。
珪石・セメント・生石灰・発泡剤などが主な原料で、軽量かつ耐久性が高く、耐用年数も長いのが特徴です。
「高温高圧蒸気養生」という言葉は、聞きなれない方も多いと思います。
これはコンクリートの養生方法の一つで、オートクレーブと呼ばれる蒸気釜を使い、高い圧力をかけ、高温の水蒸気でコンクリートを硬化させる養生方法です。
別名「オートクレーブ養生」とも言います。
ALC外壁は、形状や厚さ、表面加工によって様々な種類があります。
使用箇所によって平面用の一般パネルと角用のコーナーパネルに分けられる他、厚さによっても薄型パネルと厚型パネルに分けられます。
また通常の平パネルの他に、デザイン性の高い意匠パネルなどがあります。
これらはそれぞれに特徴があり、どれが優れているというより、建物のデザインや構造に合わせて選べるようになっています。
見た目に関しては、全体に共通して、スタイリッシュかつ落ち着いた雰囲気に仕上がります。
ALC外壁のメリット
ALC外壁には、外壁材として優れたメリットがあります。
主なメリットについて見てみましょう。
耐久性が高い
ALC外壁はコンクリートなので、耐久性が非常に高いです。
無機物なので、樹脂などの有機物を含んだ建材と違い、劣化しにくく、割れや反りなども起きにくいのが特徴です。
また耐火性も高いため、火災にも強いです。
耐用年数も50年以上と言われており、外壁材の中でも特に長持ちな部類に入ります。
断熱性が高い
ALC外壁は気泡により空気の層ができるため、断熱性が非常に高くなります。
熱伝導率が低く、外気の影響を受けにくいため、冷暖房効率も上がって光熱費を節約できます。
遮音性が高い
ALC外壁は遮音性も高いです。
気泡によってできる空気の層は、音の振動も弱めてくれるので、近隣の騒音も軽減してくれます。
工場や街道が近くにある場合は、その効果を実感しやすいでしょう。
軽量
ALCの重さは一般的なコンクリートの4分の1ほどしかありません。
そのため家屋の構造体にかかる負担が小さく、耐震性が高くなります。
デザイン性が高い
ALC外壁はパネル型になっており、表面のデザインに様々なバリエーションがあります。
意匠パネルの模様には、ブロックやタイルを模したものから、規則的な図柄を描いたものまで多くの種類があります。
また平パネルで統一しても、すっきりとしたスタイリッシュな見た目になります。
以上が、ALC外壁のメリットです。
ALC外壁のデメリット
次に、ALC外壁のデメリットについて解説します。
水を吸いやすい
ALC外壁は、材質的に水分を吸収しやすい性質があるため、冬場に凍害を引き起こす場合があります。
凍害が起きるとパネルがひび割れたり、表面のコンクリートが剥がれたりします。
そのためALC外壁には、防水性の高い塗装やコーキングが必要不可欠です。
また塗装もコーキングも劣化するため、定期的な塗り替え、打ち替えが必要になります。
施工に手間がかかる
ALC外壁は、他の外壁材に比べて施工に手間がかかります。
ALCパネルは無塗装の状態で出荷されるため、施工時に塗装をしなければなりません。
またよく使われる窯業系サイディングに比べて目地が多いため、コーキングを打つ箇所も多くなります。
ALC外壁はこのように手間がかかり、工程も多いため、職人の腕次第で出来に差が出ます。
費用が高い
ALC外壁は、他の外壁材に比べて費用が高い傾向があります。
ALCは高性能なぶん単価が高く、さらにコーキングを打つ箇所が多かったり、施工に手間がかかったりするため、パネル以外の材料費や工賃も高くなります。
ですので、予算次第では断念せざるを得ないこともあります。
以上がALC外壁のデメリットになります。
費用の高さなど負担になる部分はありますが、塗装とコーキングのメンテナンスさえしっかりしておけば他の外壁材より長く持つので、予算内に収まるのなら検討する価値はあります。
ALC外壁のメンテナンス
先述の通り、ALC外壁を適切に保つには、塗装とコーキングの補修が必要になります。
塗装はALCに適した透湿性の高い塗料を使用し、定期的に塗り替えます。
なお、一般的な塗料ではALC外壁の特性に合わないことがあり、塗膜が剥がれたり、色あせたりする可能性があるので注意が必要です。
コーキングは、窯業系サイディングなどと同じように、目地に充填します。
コーキングは劣化が早く、縮んで隙間ができるとそこから水が浸入し、雨漏りや構造体の劣化に繋がります。
コーキングの耐用年数は5〜10年が目安なので、その時期になって剥がれや収縮が見つかったら、業者に調査を依頼しましょう。
まとめ
ALC外壁は大変高性能で、適切なメンテナンスを施せば50年以上も持つとされています。
その反面、費用や手間がかかるというデメリットもありますから、施工の際は自分の家の状況や予算などを考慮して、慎重に選ぶ必要があります。
イエプラスは外装リフォームの会社として、数多くの外壁を張り替えてきた、外壁のスペシャリストです。
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