コーキングは自分で補修できるの?
こんにちは!イエプラスのスタッフです!
弊社は屋根と外壁を中心にリフォーム事業を行っています。
外壁の重要な部分に、目地を埋めるコーキングがあります。
当ブログでも過去に何度か取り上げたこのコーキングですが、単純に見えるのでDIYで補修できるのではないかと考える方も多いと思います。
そこで今回は、コーキングのDIYは実際に可能なのか、DIYするのに問題はないのかについてまとめます。
(注意)コーキングのDIYによって生じた損失、被害等について、当方では責任を負いかねますので、自己責任で行いますようお願い申し上げます。
もくじ
コーキングとは?シーリングとの違いは何?
コーキングの打ち直し
シーリングとの違い
コーキングに必要な道具は個人購入できる?
使用する道具に関する注意点
コーキング剤が皮膚につかないようにする
必ずコーキングガンを使用する
必ずマスキングテープ等で周囲を保護する
打ち直しの手順
結局コーキングのDIYはどうなの?
コーキング剤の化学物質による健康被害のリスク
高所での作業による事故のリスク
仕上がりの不良
コーキングの打ち直しは専門の業者に依頼しましょう
コーキングとは?シーリングとの違いは何?
では最初にコーキングとは何かについておさらいしておきましょう。
コーキングは建物の目地や隙間、接合部分を埋めるのに使用される素材です。
硬化前は接着剤のようなゲル状になっており、完全乾燥すると弾性のあるゴム状になります。
この弾性、柔軟性から、水を通す隙間ができにくく揺れや衝撃にも強いため、外壁の目地や窓枠の周りを埋めるのに使われます。
コーキングがよく使用される場所は、外壁の目地や窓枠・ドア枠の隙間などの雨水が侵入しやすい場所、バスやキッチンなどの水周りです。
また外壁のひび割れを埋めるのにも使用されます。
コーキングの打ち直し
コーキングは経年劣化によって徐々に縮み、硬化していきます。
縮んで硬化すると、コーキングの一部が剥がれて隙間ができます。
この隙間は雨漏りの原因となるので、劣化が進んで隙間ができたらコーキングを打ち直し(取り替え)ます。
シーリングとの違い
コーキングと似ているものにシーリングがあります。
これらは実質、同じものを指しているので、シーリング=コーキングと考えて差し支えありません。
ただ厳密にいうとコーキングとシーリングは同じではなく、日本で先に使われていた「油性コーキング」の名前が定着して、目地に充填するゴム状の素材全般をコーキングと呼ぶようになったようです。
コーキングに必要な道具は個人購入できる?
コーキングのDIYをするには、必要な材料や道具を用意する必要があります。
では実際、それらの道具は個人購入できるのでしょうか?
結論から言うと、できます。
コーキングに必要な道具はすべてAmazonで購入でき、しかもかなり安価です。
個人でも道具を入手できるので、DIYは実質可能ということになりますね(DIYをおすすめするかどうかは後ほど解説します)。
コーキングに必要な道具は以下の通りです。
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コーキング剤(シーリング剤、シーラント)
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コーキングガン
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下塗り塗料(プライマー)
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マスキングテープ
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ヘラ
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スクレーパー、カッター等
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汚れてもいい作業着、ゴム手袋等
使用する道具に関する注意点
これらの道具について、いくつか注意点があるので見ていきましょう。
コーキング剤が皮膚につかないようにする
コーキングを使うときは、コーキング剤が皮膚にかからないようにする必要があります。
コーキング剤は皮膚に付着すると簡単には取れません。
付着した場合はすぐにビニール袋などでこすって落とせるだけ落とし、流水でさらに洗い流します。
それでも完全に取り除くのは難しく、数日は異物感が残ります。
完全に除去するには、垢と一緒に取れるのを待つことになります。
またコーキング剤には発がん性の物質が含まれていることがあります。
一度付着しただけでただちにがんになるようなことはありませんが、健康面で良くないものなので、万が一に備えてゴム手袋などで肌を守ることをおすすめします。
必ずコーキングガンを使用する
コーキング剤を目地等に充填するにはコーキングガンが必要になります。
コーキング剤のチューブは円筒形になっており、底を押して先から押し出す仕組みになっています。
自力でチューブの底を押して出すのは難しいですし、狙いも定まりません。
また普通のチューブのように腹の部分を押して出そうとすると、底が抜けてコーキング剤が飛び出し、非常に面倒なことになります。
そうならないために、必ずコーキングガンを使用するようにしましょう。
コーキングガンはチューブを固定してトリガーを引くと底が押される仕組みになっており、コーキング剤を安定して出せます。
必ずマスキングテープ等で周囲を保護する
コーキング剤を充填する前に、マスキングテープ等で必ず周囲を保護しましょう。
コーキング剤は粘度と接着力が強く、一度付着したら簡単には取れません。
さらに外壁の模様の窪みに入った場合、完全に除去するのは困難です。
そうならないために、コーキングを打つときは、はみ出ても大丈夫なよう周囲をマスキングテープで覆いましょう。
打ち直しの手順
では、コーキングの打ち直し作業の手順を見てみましょう。
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清掃:補修する箇所とその周囲を高圧洗浄機などできれいに掃除します。
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古いコーキングの除去:カッターやスクレイパーを使って古いコーキングを取り除きます。残りかすがあると新しいコーキングが上手く接着しないので、細かいかすや汚れも完全に除去します。
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マスキング:コーキング剤を充填する部分の周囲にマスキングテープを貼って保護します。
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下地処理:プライマーなどの下塗り塗料で下地を作ります。
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コーキング剤の充填:コーキングガンを使って目地に均一にコーキング剤を充填します。
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仕上げ:ヘラ等を使ってコーキング剤を均一にならし、それからマスキングテープを慎重に剥がします。
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乾燥:完全に乾燥するまで待ち、作業完了となります。
おおまかな流れはこのようになります。
結局コーキングのDIYはどうなの?
ここまでの解説からわかるように、コーキングの打ち直しはDIY可能です。
ではDIYでの打ち直しはやっても問題ないのでしょうか?
正直なところ、応急処置として水回りの局所的な穴埋めに使う以外では、コーキングのDIYはおすすめしません。
以下に詳しい理由を挙げます。
コーキング剤の化学物質による健康被害のリスク
コーキング剤には揮発性有機化合物(VOC)が含まれていることがあり、吸入や皮膚接触による健康被害のリスクがあります。
皮膚を保護し、簡易の防毒マスクとゴーグルを着用し、換気をすれば対策としては十分ですが、業者に依頼すれば最初から健康被害の心配はありません。
高所での作業による事故のリスク
外壁の高い位置の打ち直しは落下等の危険があるため、絶対にやめた方がいいです。
二階の高さはおおよそ2~3メートルですが、これは落下の仕方によっては死亡事故になる恐れのある高さです。
本来なら足場を組んだ上で落下に注意しながら行う作業ですから、脚立等を使って作業するのは危険です。
DIYするにしても、お風呂場の窓サッシの目時や、外壁でも地面に立って作業できる低い位置の補修に止めてください。
仕上がりの不良
これからDIYで打ち直しをする人は、ほとんどが初めての方だと思います。
最近はYouTubeなどでDIYの手順を確認できるとはいえ、いきなりプロ並みの仕上がりを実現するのは難しいです。
初めての作業では手順を誤ったり、細かな処理が不完全だったりと、ミスが起きやすいものです。
コーキングの打ち直しは頻繁に行うものではありませんから、DIYでは場数を踏んで慣れることもできません。
その点、業者は頻繁にコーキングの打ち直しの依頼を受けていますから、作業精度は高いです。
仕上がりの良さを考えると、慣れた業者に依頼する方が確実です。
以上の理由から、DIYでコーキングを使用するにしても、簡単なひび割れの補修や小さな隙間を埋める程度に止めておいた方がよいです(なお、これらも業者に依頼した方が綺麗に仕上がります)。
コーキングの打ち直しは専門の業者に依頼しましょう
コーキング剤は建造物の隙間埋めに幅広く使用できるので、コーキングガンなどの道具と併せて持っておくと、簡単な補修が必要になったとき便利です。
ですが外壁のコーキングの打ち直しなど、腕と経験が必要な作業はプロに任せた方が結果的に得です。
イエプラスでは、コーキングの打ち直しも承っておりますので、経年劣化でコーキングに隙間ができているのを見つけたら、是非弊社にお問合せください。
雨漏りの無料調査、無料見積りも承っておりますので、相模原市を中心とした神奈川県全域、町田市など神奈川県寄りの東京都内にお住いの方で、屋根のリフォームをご検討中の方はぜひご相談ください。