コーキングとシーリングの違いとは?
こんにちは。イエプラススタッフです!
外壁塗装工事などで使われる「コーキング」と「シーリング」という言葉。
どちらも同じように見えるけど、いったい何が違うのでしょうか?
現場ではあまりにも当たり前に使われているため、いまさら聞きづらい…という方のために!
今日は「コーキング」と「シーリング」の違いについてお話します。
目次
・コーキングとシーリングの違い
・コーキング(シーリング)の種類
・コーキングのメンテナンス時期と費用相場
・まとめ
コーキングとシーリングの違い
コーキングとシーリングはどちらも外来語です。
辞書で意味を調べてみました。
■コーキング ⇒ caulking ⇒ caulk 動詞
動詞 隙間に槙肌(まいはだ)を詰める、水漏れを防ぐ
※ 槙肌(まいはだ) :木の内皮を砕いて、繊維状にしたもの。舟や桶などの板の接ぎ目に詰め、水漏れを防ぐために用いられる。
■シーリング ⇒ sealing ⇒ seal 動詞 名詞
動詞 封をする、捺印する
名詞 判、封、印、シール、密閉、密封
どちらも隙間を埋める、封をするといった意味のようですね。
というように、実はコーキングとシーリングには明確な違いがなく、同じ意味として用いられることが多いです。
外壁塗装工事で使うコーキングとは、壁同士の隙間を埋めるため、充填剤(コーキング剤)を入れることです。
主な目的として、水の侵入を防ぎ外壁の負担を軽減することで、建物の劣化を防ぐ役割があります。
そのほかにも、浴槽、壁などの建材同士がぶつかり合うことを防ぐクッションとしての役割や、建材を固定する目的として使われています。
シーリングも同様です。
目地や隙間などを埋めて密封できるので防水性もあり、役割としてはほとんど変わらないものです。
ですから、コーキング材もシーリング材も、同じ材料を指すことがほとんどであり、建築現場では同義語として扱われています。
そのため、現場では職人の年代や会社、地域によっても呼び方が変わります。
コーキング(シーリング)の種類
コーキングとシーリングに明確な区別はないものの、材料にはいくつかの種類があります。
この種類によっては建物の場所によって向き不向きがあるので、しっかりと理解しておくことが必要です。
アクリル系
水性の素材を使用しているため伸びが良く、作業しやすいことが特徴です。
また、湿った箇所でも施工できるという利点もあります。
しかし、硬化した際に肉痩せしやすく、耐久性、耐候性が低いことがデメリット。
特に、日の当たる場所では短期間でひび割れが発生することもあり、外壁への使用は避けるべきです。
ウレタン系
耐久性が非常に高く、外壁に向いているコーキング材です。
硬化することで弾力性を持ち、ゴムのような質感になるため、外壁のひび割れや目地に対しても高い密封効果を発揮します。
しかし、紫外線に弱いため、日に当たるところで使用する際は、必ず上から塗装をしなければいけません。
また、完全に硬化するまでには3〜7日間かかり、乾燥の際にも紫外線に当たらないようにする必要があります。
シリコン系
シリコン系は最も一般的に使われているコーキング剤です。
価格が安価で、耐候性・耐久性・耐水性・耐熱性が非常に優れています。
しかし、素材の特性上、充填後に表面から油が染み出すので上から塗装を施してもすぐに剥がれてしまうというデメリットがあります。
専用のプライマーを使用すれば塗装可能なケースもあるのですが、基本的には外壁の塗装には向いていません。
変性シリコン系
変性シリコン系は硬化時間が早いという特徴があり、外壁への使用に最も向いているコーキング材です。
シリコン系と異なり上から塗装しても剥がれることがなく、ウレタン系と異なり塗装しなくても十分な強度が得られます。
施工から30分も経てば指で表面に触れられるようになり、1時間で塗装できるほど硬化します。
完全硬化まで3日しかかからないため、とても扱いやすいです。
ただし、シリコン系より耐久性が、ウレタン系よりも密着性が劣ります。
またほかのシーリング材と比べて少し値段が高いこともデメリットとして挙げられます。
コーキングのメンテナンス時期と費用相場
ここからは外壁コーキングのメンテナンス時期と、施工にかかる費用の相場を紹介していきます。
外壁コーキングのメンテナンス時期
コーキング剤の種類にもよりますが、外壁に使用されている場合、寿命は長くて10年、短いものでは5年程度でメンテナンスをしましょう。
実際のところ、5年ですべての箇所が劣化し雨水の侵入を許すというわけではありません。
ですが、特に日常的に雨風や日に当たりやすい場所はひび割れや裂けが生じているおそれがあります。
5年と聞くとまだ早いようにも感じるかもしれません。
また新築の場合だと、まだ綺麗な状態の家がほとんどだと思います。
しかし実際には見えないところは寿命を迎えようとしています。
もし、10年間メンテナンスを何もしていない場合には、早急に点検し、専門の業者に修理依頼することをおすすめします。
外壁コーキングの費用相場
外壁コーキングの補修は、費用がどのくらい発生するのでしょうか。
メンテナンスの方法は2種類あり、「打ち替え」と「打ち増し」です。
名前の通り、打ち替えとは古くなったコーキング材をすべて剥がし、新しく打ち替えることです。
打ち増しとは、古いコーキング材はそのままで、上から新しいコーキング材を打ち増していくことです。
費用は打ち替えの場合、1メートルあたり1,200円、打ち増しの場合は1メートルあたり900円です。
一見打ち増しの方が費用もかからないため良いように見えますが、打ち増しの場合は古くなったコーキングはそのままですので、耐久性に問題があります。
例えば、古くなってしまったコーキング材に新しいコーキング材がうまく馴染まなかった場合、すぐに剥がれてもう一度やり直す必要がでてきます。
このような理由から、打ち増しの場合は2〜5年ほどで次のメンテナンスが必要になってしまいます。
少し費用と時間が余計にかかってしまいますが、打ち替えが最善の方法と言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
コーキングとシーリングは実は同じ。違いは特にありません。
意味は同じでも、種類はたくさんあるので、予算や外壁の状態、場所などに合わせて最適なコーキング(シーリング)を使うようにしましょう。
また、コーキング(シーリング)の劣化は目に見えないものがほとんど。
劣化による雨漏りなどで、大切なお家の外壁を傷めてしまわないよう、
定期的に外壁の点検をして、正しい時期にメンテナンスを行うようにしましょう!
イエプラスでは、そんな定期的なメンテナンスに必要な『無料調査』と『無料見積』を行っています。
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