アスファルトシングルってどんな屋根材?
こんにちは! イエプラスのスタッフです!
屋根材には様々な種類があります。
近年人気のガルバリウム鋼板や化粧スレート、伝統的な和瓦、洋瓦などが有名ですが、今回はそれらに比べてあまり知られていない、アスファルトシングルについて解説します。
もくじ
アスファルトシングルとは?
アスファルトシングルのメリット、デメリット
メリット
デメリット
アスファルトシングルの施工にかかる費用
アスファルトシングルは塗装すべき?
アスファルトシングルを製造しているメーカー
アスファルトシングルでの屋根カバー工法
アスファルトシングルの施工もお任せください
アスファルトシングルとは?
アスファルトシングルはガラス繊維にアスファルトを染み込ませ、石粒を混ぜて板状にした屋根材です。
北米では100年以上前から使われている歴史ある屋根材で、アメリカでは半数以上の戸建て住宅にこのアスファルトシングルが使われています。
軽量で防水性と耐久性が高く、施工性も良く、価格も比較的安価となかなか悪くない屋根材ですが、日本でのシェアは屋根材全体のうちの5%ほどに留まります。
柔らかく柔軟性があるため化粧スレートのように割れる心配が少なく、石粒が混ざっているため強度もあり、金属屋根のように錆びる心配もありません。
その柔らかさから屋根の形状にも合わせやすいのも特徴です。
アスファルトシングルのメリット、デメリット
アスファルトシングルも他の屋根材と同じようにメリットとデメリットがあります。
それぞれ見ていきましょう。
メリット
アスファルトシングルは軽量な割に耐久性があり、耐水性にも耐火性にも優れています。
その軽さは、屋根材の中でも比較的軽い化粧スレートが1平米あたり20kg前後なのに対し、アスファルトシングルは1平米あたり10kg前後と約半分です。
軽いことは家屋本体への負担も少ないということなので、耐震性への影響も小さくなります。
またカッターで切れるほど柔らかいため施工性が良く、曲面の屋根にも使用でき、衝撃にも強いです。
価格面も他の屋根材に比べて安い部類に入りますから、自分でアスファルトシングルを購入してDIYで葺き替えをする人もいるようです。
(ただし、屋根の葺き替えは高所での作業になりますし、専門の技能も必要なのでDIYはおすすめしません)
見た目についても、柔らかく安価というと安っぽいんじゃないかと誤解される方もいるかと思いますが、デザインはむしろ良いと言えます。
平板な形状のため屋根の見た目がすっきりしますし、石粒によるざらつきが落ち着いたマットな質感を出してくれます。
カラーバリエーションもそれなりにあるので、好みの色のものが見つかりやすいです。
デメリット
アスファルトシングルのデメリットは、まず劣化が比較的早い点です。
耐用年数は20~30年で化粧スレートに近いですが、アスファルトシングルは劣化すると反りが生じたり、無塗装の場合は退色が目立つようになります。
劣化に伴いアスファルトのかすや石粒が下に落ちることもあります。
また軽いため強風で飛ばされる場合があるので、強い台風が直撃することが多い地域では剥がれの被害に遭いやすいと考えられます。
ただしこれは化粧スレートなど他の軽い屋根材にも言えることなので、アスファルトシングルが特別劣っているわけではありません。
剥がれの問題は施工がしっかりしていれば避けられますが、アスファルトシングルの日本でのシェアは低いため、慣れていない業者に依頼すると不具合が生じる可能性が高まります。
ただ、これらのデメリットがあっても総合的に見るとメリットの方が多い屋根材と言えます。
アスファルトシングルの施工にかかる費用
アスファルトシングルの施工にかかる費用は1平米あたり5,000円から8,000円で、化粧スレートとだいたい同じです。
他の屋根はもう少し高くなる傾向があるので、これは比較的安い方です。
またアスファルトシングルは無塗装で使用することも多いため、その場合塗装費用が浮く分、化粧スレートよりさらにトータルの費用が安くなる場合があります。
強風で一部が剥がれたときの補修も簡単なため、メンテナンスにかかる費用も安いです。
アスファルトシングルは塗装すべき?
アスファルトシングルは素の耐水性が高いため、必ずしも塗装をする必要はありません。
塗装をすれば耐久性も耐水性も劣化の軽減も多少は期待できますが、大きな効果があるかというと、そこまででもありません。
ただ塗装も全く意味がないわけではなく、劣化による退色を目立たなくしたり、石粒が落ちないように吸着させることはできます。
なので5年から10年使用したあたりで劣化のチェックをして、必要に応じて塗装をするとよいでしょう。
また塗装をすれば色を自分好みに変えられますから、メーカー各社のラインナップに好みの色がない場合は塗装で変えてしまう手もあります。
アスファルトシングルを製造しているメーカー
アスファルトシングルは北米では100年以上の歴史がありますが、日本ではあまり浸透していないため、製造しているメーカーは少ないです。
主なメーカーには田島ルーフィング、ニチハ、旭ファイバーグラスなどがあります。
各メーカーともいくつかカラーバリエーションを用意しているので、気に入った色があるメーカーの商品を選ぶといいでしょう。
アスファルトシングルでの屋根カバー工法
アスファルトシングルは軽量で平らなので、屋根カバー工法(重ね葺き)も可能です。
アスファルトシングルの上に金属屋根などの上葺き材を重ねることもできますし、アスファルトシングルを上葺き材として使うこともできます。
アスファルトシングルは古いスレート屋根のようなアスベストの問題があるわけではないので、撤去費用はそれほど高くありません。
なので強いてカバー工法をする必要はないです。
ただ、既存の屋根の撤去を先送りにして安く新しい屋根に葺き替えたい場合はありです。
アスファルトシングルの施工もお任せください
アスファルトシングルは日本ではまだまだマイナーな屋根材ですが、デザインが良いので選択肢の一つに入れてもいいと思います。
無料調査、無料見積りも承っておりますので、相模原市を中心とした神奈川県全域、町田市など神奈川県寄りの東京都内にお住いの方で、屋根のリフォーム、メンテナンスをお考えの方はぜひお問合せください。