屋上やベランダの防水改修、「かぶせ工法」と「撤去工法」はどう違う?

こんにちは!イエプラスのスタッフです!
屋上やベランダの防水層は、紫外線や雨風にさらされ続けるため、年数の経過とともに少しずつ劣化していきます。
ひび割れや膨れ、色あせなどのサインが見られたら、防水層の改修工事を検討するタイミングです。
防水改修の方法にはいくつかの種類がありますが、代表的なものが「かぶせ工法」と「撤去工法」です。
今回は、この2つの工法の違いについて、基本から丁寧に解説いたします。
もくじ
- そもそも防水改修が必要になる理由
- かぶせ工法とは
- 撤去工法とは
- かぶせ工法のメリットとデメリット
- 撤去工法のメリットとデメリット
- どちらの工法を選ぶべきか
- 費用と工期の目安
- 屋上やベランダの防水工事もイエプラスにお任せください
そもそも防水改修が必要になる理由
屋上やベランダの防水層は、直射日光や雨の影響を強く受けるため、施工から年数が経つにつれて表面が硬くなったり、細かなひび割れが増えたりします。
こうした劣化を放置すると、防水層の隙間から雨水が入り込み、下地や躯体まで傷んでしまう恐れがあります。
表面のひび割れや膨れ、色あせなどは、防水層の劣化を示すサインになります。
こうした変化に気付いたタイミングで、改修工事の検討を始めるとよいでしょう。
防水層の改修工事にはいくつかの方法がありますが、既存の防水層をどう扱うかによって、「かぶせ工法」と「撤去工法」に大きく分けられます。
実際の改修工法は、既存の防水の種類や下地の状態、新しく施工する防水工法などによって決まります。

かぶせ工法とは
かぶせ工法は、既存の防水層をすべて取り除かず、その上に新しい防水層を施工する改修方法です。
劣化が進んで破損している部分などを必要に応じて撤去・補修し、下地を整えたうえで、新しい防水層を形成していきます。
かぶせ工法は既存の防水層を残したまま施工するため、全面撤去する場合に比べて廃材の量を抑えられる点が特徴です。
撤去作業を減らせるぶん、工期や費用を抑えやすい傾向もあります。
なお、「かぶせ工法」と「絶縁工法」は同じ意味ではありません。
絶縁工法は、新しく施工する防水層を下地に全面的に密着させず、下地の挙動や水分の影響を考慮して施工する防水工法の一つです。
かぶせ方式の改修でも、採用する防水材や既存防水の状態などに応じて異なる工法が選択されます。
屋上やベランダの防水には、ウレタンゴム系塗膜防水、アスファルト防水、合成高分子系ルーフィングシート防水、FRP防水などさまざまな種類があります。
これらは既存防水の種類や劣化状態、新しく施工する防水材との組み合わせによって、適した工法が変わってきます。
そのため、事前に既存の防水層の状態を確認する必要があります。
撤去工法とは
撤去工法は、その名前の通り、既存の防水層を撤去したうえで新しい防水層を施工する方法です。
既存の防水層を取り除くことで、その下にある下地の状態を確認しながら補修や調整を進められる点が特徴です。
下地にひび割れや欠損、浮きなどの劣化が見つかった場合にも、状態を確認したうえで必要な補修を行いやすくなります。
一方で、既存の防水層を撤去する作業が加わるぶん、工期は長くなりやすく、粉塵や騒音といった周辺環境への負担も大きくなる傾向があります。
また撤去中は既存の防水層による防水機能を維持できないため、工事中の雨水対策として仮防水などを行う場合もあります。
かぶせ工法のメリットとデメリット
かぶせ工法の大きなメリットは、既存の防水層を全面的に撤去する場合と比べて、工事の手間や廃材を減らしやすい点です。
撤去作業が少なくなるため、工期や費用を抑えやすく、集合住宅であれば住民の負担を軽減し、店舗や事務所であれば営業への影響を抑えやすくなります。
また既存防水を残して施工するため、全面撤去方式と比べて既存防水層の撤去に伴う粉塵や騒音を抑えやすい点もメリットです。
ただし、かぶせ工法には制約もあります。
既存の防水層や下地の劣化が著しい場合、既存防水を残したままでは適切な改修が難しい場合があります。
また、新しい防水層を重ねることで仕上がりの高さが変わるため、排水口や立上り部分、設備との取り合いなども含めて検討する必要があります。
さらに、既存の防水層を残す場合には、その状態を十分に確認したうえで施工方法を選択する必要があります。
雨漏りが発生している場合でも、原因や既存防水・下地の状態によってはかぶせ工法が採用されるケースがあるため、「雨漏りがあるからかぶせ工法はできない」と一律に判断することはできません。
撤去工法のメリットとデメリット
撤去工法の強みは、既存の防水層を取り除いて、下地の状態を確認しながら改修できる点にあります。
既存防水の下にある下地の傷みや劣化を確認し、必要な補修を行ったうえで新しい防水層を施工できるため、不具合を見落としにくくなります。
既存の防水層を残さないため、既存防水の状態や下地の劣化が著しく、かぶせ工法での改修が難しい場合にも撤去工法が適しています。
一方で、撤去の作業が加わるぶん工期は長くなり、費用もかぶせ工法より高くなる傾向があります。
撤去時に出る粉塵や騒音は周辺への影響が出やすく、集合住宅であれば事前の周知や近隣へのあいさつが必要になる場面も出てきます。
工事中の雨水対策として仮防水などが必要になる点も、撤去工法ならではの負担といえます。

どちらの工法を選ぶべきか
かぶせ工法と撤去工法のどちらが適しているかは、既存の防水層や下地の状態によって変わります。
防水層の劣化が比較的軽く、既存防水を残したまま適切な改修が可能な場合は、工事の手間や廃材を抑えやすいかぶせ工法が候補になりやすいでしょう。
反対に、既存の防水層の劣化が著しい場合や、下地まで含めた大規模な補修が必要な場合は、撤去工法が候補になります。
ただし、雨漏りの有無だけで工法が決まるわけではなく、雨漏りの原因や既存防水の種類、下地の状態などを総合的に確認する必要があります。
見た目だけでは判断が難しい部分も多いため、まずは専門の業者に現地を確認してもらい、下地の状態や劣化の度合いを踏まえたうえで工法を選ぶのが適切な流れになります。
屋上に設備の配管や機器が多く設置されている建物や、騒音を避けたい医療施設・学校・集合住宅などでは、撤去作業の負担を抑えやすいかぶせ工法が検討される場合があります。
一方で、既存防水の劣化が著しい場合や、下地の状態を確認して補修する必要がある場合には、撤去工法が候補になるでしょう。
費用と工期の目安
一般的な傾向として、かぶせ工法は撤去工法に比べて工事の手間や廃材を減らしやすいため、費用を抑えやすく、工期も短くなる傾向があります。
ただし、実際の費用や工期は建物の面積や既存防水の種類、劣化状況、下地補修の有無、使用する防水材、設備や立上り部分の状況などによって大きく変わります。
かぶせ工法でも大規模な下地補修が必要になれば費用や工期が増える場合がありますし、撤去工法でも撤去範囲によって工事内容は変わります。
費用と工期の把握には現地調査が不可欠ですので、複数の業者に相見積もりをとりつつ、工事内容の説明を受けた上で判断するのがよいでしょう。
屋上やベランダの防水工事もイエプラスにお任せください
かぶせ工法と撤去工法は、どちらも屋上やベランダの防水改修に使われる代表的な方法ですが、状況によって適切な工事が異なります。
工事の手間や廃材を抑えたい場合はかぶせ工法、既存防水の劣化が著しい場合や下地から補修する必要がある場合は撤去工法、といった大まかな目安はありますが、最終的に既存防水と下地の状態を確認したうえで判断することになります。
弊社は屋上やベランダの防水診断を行い、既存の防水層の状態を確認したうえで、それぞれの建物に合った工法をご提案しています。
小~中規模のビル、マンションオーナー様から、屋上のある戸建て住宅を所有されているお客様まで、防水層のメンテナンスをご検討中の方はぜひ弊社にお申し付けください。
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