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塗装コラム

2020/11/26

知っておきたい外壁塗装でできること・できないこと

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家を新築してから10年が経過するころになると、外壁の塗り直しが必要といわれています。外壁塗装に使用する塗料の品質はどんどんよくなり、機能性が高まっているため、塗り直しをすれば家の劣化をすべて解消できる気がしますがそんなことはありません。

外壁の塗り直しをすることで、できることとできないことをしっかり確認しておきましょう。

外壁塗装でできること

まずは、外壁塗装をすることで、どんなことが実現するのかを3つ確認しておきましょう。

1.防水機能の回復

外壁は塗装が劣化してくると、防水機能が働かなくなってしまいます。素材自体に防水機能がない外壁材だと、水がしみ込み素材自体がボロボロになって張り替えなければいけなくなることも。防水機能が劣化すると水分が抜けないため、コケやカビが生えてくることもあります。壁材は防水機能を保つことが大切なので、劣化が進む前に塗り直すようにしてください。

2.美観の回復

外壁塗装の劣化が進むと、防水機能の衰えでコケやカビが生えてくることはもちろん、直射日光を浴びることによる色あせも発生します。汚れやカビなどをしっかりと洗い流してから塗装をしなおすと、新築のような美観を取り戻せます。

3.一定レベルの遮熱や断熱

塗料には遮熱性や断熱性などの機能を高めたものもあり、塗装し直すことによって一定レベルの壁面の温度上昇を防げます。外壁を遮熱・断熱できれば、室内温度の上昇もある程度は抑制できます。

外壁塗装でできないこと

つづけて、外壁塗装では実現できないことを3つ紹介します。

1.雨漏りの補修

塗装をやりなおすことで、防水機能の回復は可能ですが、すでに雨漏りが始まっている場合には、完全に補修はできません。雨漏りは、すでに下地やヒビなどに問題が発生していることが原因のため、塗装をやりなおしても根本的な解決にはならないためです。

2.ヒビ割れの補修

外壁にヒビが入っている場合には、上から塗装をしても修復は不可能です。よく見ないと分からないような細かなヒビなら、弾力のある弾性塗料などを塗ることで一見ヒビがなくなったように見せることはできます。しかし、ヒビ自体がなくなるわけではありません。根本的な解決にはなっていないため、やがてヒビが広がれば、塗膜が破れてしまうこともあるでしょう。

3.高度な遮熱や断熱

遮熱性や断熱性を高めた塗料を塗れば、一定レベルの遮熱は可能ですが、真夏でも冷房なしで過ごせるほどの断熱性は、塗装のみでは期待できません。ある程度の節電にはつながりますが、完全に熱をシャットアウトすることは、塗装のみでは不可能です。

外壁の塗り直しと外壁の修復は分けて考えよう

「外壁を塗り直せば雨漏りが止まる」「ヒビが修復される」などと売り込む業者には、注意するようにしましょう。外壁の塗り直しをすることで、雨漏りやヒビ割れを解決できることはありません。外壁そのものに問題が生じているときには、根本的な修復が必要です。

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