高級塗料!光触媒塗料にデメリットはある?
こんにちは。イエプラススタッフです!
今日はひな祭りですね🌸
来週からは少しずつ暖かくなっていくそうですよ^^
さて、今日は光触媒塗料についてお話します。
塗装工事をするのなら、長持ちする塗料を選びたいですよね。
汚れにくく耐久性がある塗料を調べているうちに、光触媒塗料というものを知った方も多いはず。
光触媒塗料は、ほかの塗料に比べて高額。
高額な分、他の塗料にはないメリットがありますが、デメリットを知っておくことも大切です。
目次
・光触媒塗料とは?
・光触媒塗料のメリット
・光触媒塗料のデメリット
・光触媒塗料に向いていないお家
・光触媒塗料で塗装する注意点
・まとめ
光触媒塗料とは?
画像引用:株式会社 ピアレックス・テクノロジーズ
光触媒塗料とは、セルフクリーニング機能と抗菌作用があり、一般的な塗料よりも耐用年数が長い塗料のことです。
セルフクリーニング機能とは、太陽の光に反応して汚れを分解する機能のこと。
塗料に含まれる「酸化チタン」という物質が紫外線に反応して活性酸素を発生させる「光触媒作用」という化学反応を起こし、壁面についた汚れを分解します。
分解された汚れは基本的に雨水によって洗い流され、常にきれいな状態を保つことができます。
「酸化チタン」と聞くと、有害な物質ではないかと心配される方もいらっしゃいますが、ご安心ください!
「酸化チタン」は人の肌に使用する化粧品などにも含まれる物質のため、肌に付着しても無害で安心です。
光触媒塗料のメリット
光触媒塗料のメリットは以下の3つです。
・汚れにくい
・抗菌・浄化作用がある
・耐久性が高い
それぞれの内容を詳しく解説します。
汚れにくい
外壁は常に外気にさらされており、汚れやすいものです。
ですが、光触媒塗料には上記でもお伝えした通り、セルフクリーニング機能があります。
そのため、ある程度の汚れは雨水で流れ落とし、きれいな状態を保つことができます。
その効果は、メンテナンスコストを50~70%ほど削減することが期待できると言われているほどです。
抗菌・浄化作用がある
光触媒塗料は、汚れを防ぐ以外にも除菌・防カビ効果があります。
塗膜表面に付着したカビや藻、細菌なども分解し、その発生を抑制することができます。
昨今ではその特徴を活かし、コロナウイルスに有効な室内塗料として注目を浴びました。
また、自動車の排気ガスなどの有害物質(NOx)を分解する空気清浄機能も知られています。
地球環境にも優しい塗料とも言えますね。
耐久性が高い
蓄積した汚れは少しずつ塗装の劣化を進めます。
光触媒塗料であれば、セルフクリーニング機能により汚れを防ぐので劣化速度も遅くなります。
その結果、耐久性が高くなるというわけです。
そのため光触媒塗料は塗り直しなどのメンテナンス頻度が低く、耐用年数は15〜20年程度とされています。ほかの塗料と比べても耐用年数は長いです。
ただ、光触媒塗料はまだまだ歴史の浅い塗料で実証結果も多くないため、メーカーの公表している耐用年数ほど長持ちしない恐れがあることも頭に入れておきましょう。
光触媒塗料のデメリット
光触媒塗料には、ほかの塗料にはないメリットもありますが、デメリットももちろんあります。
・初期費用が高い
・色・ツヤのバリエーションが少ない
・塗膜にひびが入りやすい
・光触媒の効果が発揮できないこともある
・屋根用の光触媒塗料がない
初期費用が高い
光触媒塗料の最大のデメリットは、費用が高額になることです。
具体的なメーカーや製品にもよりますが、光触媒塗料は一般的なシリコン塗料の1.5倍ほどの価格と言われています。
ただし、耐用年数が長いため、長期的に考えると得になる場合もあります。
予算と求める塗料の性能を考慮しながら、光触媒塗料で塗装するかを決めるようにしましょう。
色・ツヤのバリエーションが少ない
光触媒塗料は他の塗料に比べて選べる色のバリエーションが少なくなります。
なぜなら、セルフクリーニング効果を発揮する酸化チタンの色が白のため、濃い色の塗料を作れないからです。
せっかく気に入った色があっても、その色に対応した光触媒塗料が見つからないこともあるでしょう。
塗膜のツヤについても、シリコン塗料やウレタン塗料ほどの鮮やかなツヤを出すことはできません。
塗膜にひびが入りやすい
光触媒塗料は他の塗料と比べ塗膜が固くなりやすい傾向にあるため、ひび割れを起こしやすい特徴があります。
ひび割れが起こると、そこから雨水が家屋の内部に侵入し、雨漏りなどにつながります。
結果として、塗料の耐用年数がくる前に二度目の塗装・修繕をしなくてはならない可能性があります。
光触媒の効果が発揮できないこともある
光触媒塗料のセルフクリーニング効果は、太陽光や雨に当たらない場所では汚れを落とせません。
よって、日陰になっている部分や、雨水に接しない部分には防汚効果がありません。
太陽によく当たる場所だけが美観を維持できて、日陰になる箇所の汚れが目立ってしまう恐れもあります。
光触媒塗料をご自宅に塗装する際は、日当たりのことを考慮しておきましょう。
また、光触媒だからといってどんな汚れでも落とせるわけではないことも、頭に入れておきましょう。
サビ汚れや土埃などの無機質な汚れを落とすのは不可能です。
「絶対汚れない!」といった大げさなセールストークにはご注意ください!
屋根用の光触媒塗料がない
残念ながら、屋根用の光触媒塗料は現在ありません。
そのため屋根と外壁の塗装を行う際、外壁を光触媒塗料にしても、屋根は別の塗料で塗り替える必要があります。
このとき屋根の塗料にグレードの低いものを選ぶと、耐用年数の違いで屋根と外壁を別々のタイミングで塗り替えることになります。
そうすると、足場代などのコストが通常よりもかかってしまいます。
光触媒塗料に向いていないお家
光触媒塗料に向いていないお家の特徴は以下の通りです。
ひとつでも当てはまる場合は、光触媒塗料の仕様は考え直した方がいいでしょう。
・自宅と隣の家との間に1m以上の距離がない 【理由】光触媒塗料のメリットが十分発揮されない
・山に隣接する家に住んでいる 【理由】土汚れなどの無機質の汚れには対応していない
・できるだけ費用をおさえたい 【理由】初期費用は他塗料より高額
・暗めの色で塗装したい 【理由】濃い色が存在しない
光触媒塗料で塗装する注意点
全く汚れないわけではないことを理解する
上記でもお伝えした通り、光触媒塗料のセルフクリーニング機能は、油脂汚れなどには有効ですが、土汚れや火山灰などの無機質の汚れには対応していません。
鳥のフンや樹液などの強い汚れも分解しきれない場合もあります。
年数が経つと徐々に汚れがつくのは当然のこと。光触媒塗料も万能ではありません。
その点をしっかりと理解した上で、光触媒塗料を選びましょう。
業者の言葉を鵜呑みにしない
不当に高すぎる業者はもちろん避けるべきですが、反対に施工費用が安すぎる業者も注意してください。
また、セールストークが大げさすぎる営業マンにも注意が必要です。
また、光触媒塗料は施工が難しい塗料です。
一般的な塗り方では光触媒塗料の効果が十分に発揮されないため、業者によって仕上がりに差が出てしまう可能性があります。
依頼の際には、できるだけ光触媒塗料に詳しい業者を探しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
光触媒塗料にはセルフクリーニング効果という、他の塗料にはないメリットがあります。
耐久性が高く、塗り直しのメンテナンスも少ない回数で済むでしょう。
ですが、デメリットも少なからずあります。
今回ご紹介したデメリットもよく理解した上で、光触媒塗料の施工経験のある業者にお願いしましょう。
イエプラスでは、そんな定期的なメンテナンスに必要な『無料調査』と『無料見積』を行っています。
どこに依頼をしようか悩んでいる方もお気軽にお問合せください!
どこで不具合が起きているのか?これは修理を依頼した方がいいのか?など疑問に思うことがありましたら一緒に確認して適切な工事をご提案させていただきます。