外壁に使われる「意匠性塗料」ってどんな塗料?
こんにちは!イエプラスのスタッフです!
外壁の塗装には様々な塗料が使われます。
アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料が一般的で、その他にも光触媒塗料、無機塗料、ラジカル塗料などの高性能な塗料があります。
実はこれらの他にも意匠性を重視した「意匠性塗料」と呼ばれる塗料があります。
意匠性塗料は見た目が良いので、住宅の外観に高級感を出したいときに使われます。
今回はこの意匠性塗料について解説します。
もくじ
意匠性とは?
意匠性塗料の特徴
意匠性塗料のデメリット
価格が高い
再塗装が大変
意匠性塗料の主な例
漆喰(しっくい)
珪藻土(珪藻土)
石材調塗料
意匠性塗料はどんな人におすすめ?
外壁塗装で迷ったらイエプラスにご相談ください
意匠性とは?
まず「意匠性」という言葉の意味ですが、「デザイン性」とほぼ同じ意味になります。
「意匠」イコール「デザイン」です。
では私たちが日頃から使っているこの「デザイン」とは、そもそもどんな意味だったでしょうか。
デザインとは、形、色、模様、絵柄、構図、配置などを総合した造形のことで、インダストリアルデザイン等では機能性も要素の一つになります。
このことから、意匠性塗料はわかりやすく表現するなら「造形にこだわった塗料」になります。
意匠性塗料の特徴
意匠性塗料は見た目に優れた塗料で、一般的な単色塗りつぶしの塗料とは違った個性的なものが多くあります。
良く知られるものでは漆喰や珪藻土があり、その他にも石材調や砂壁、土壁調のものがあります。
意匠性塗料は単に見た目だけでなく性能も高いものが多くあります。
たとえば漆喰や珪藻土の外壁を見るとわかりますが、分厚く丈夫なものが多いため、耐久性や耐候性が一般的な樹脂製塗料よりも高くなります。
意匠性塗料は大気汚染やカビにも強いものが多く、簡単なお手入れだけで美観を維持できます。
また外装ではなく内装の話ですが、多孔質(表面に細かな気泡ができる素材、性質)な意匠性塗料は水分が出入りしますから、内壁の塗装に使用すると調湿効果が得られます。
意匠性塗料のデメリット
では意匠性塗料のデメリットには何があるでしょうか?
価格が高い
意匠性塗料のデメリットで大きいのが価格の高さです。
意匠性塗料は塗料自体の価格が一般的なシリコン塗料などより高く、施工に手間がかかるものも少なくないため、工賃も高くなる傾向があります。
製品によっては比較的高価なフッ素塗料のさらに倍の費用がかかることもあります。
再塗装が大変
意匠性塗料は塗り替えに高い技術が必要で、工賃が高くなるだけでなく、再塗装の際に塗り替え前と同じ見た目を維持するのが難しいという欠点があります。
また異なる塗料で塗り替える際、相性が悪いと割れが起きるなどのトラブルが発生する恐れがあります。
これらのデメリットは職人の施工技術で抑えられるものが多いですが、価格については限界がありますから、それなりの費用がかかることを覚悟しておいた方がよいでしょう。
意匠性塗料の主な例
では、意匠性塗料の主な例を見てみましょう。
漆喰(しっくい)
漆喰は意匠性塗料の中でも馴染みの深いものだと思います。
古くからある塗り壁材で、コテで扇など様々な模様を描くことができます。
和風建築や和モダンなデザインの建築物の内外装に多く見られる他、イスパニア風の建築物の外壁にもよく使われます。
漆喰は消石灰を原料にしており、無機物なので防火性が高く、耐久性も高いのが特徴です。
多孔質のため調湿機能があり、内装で使用すればお部屋の湿度が上がり過ぎないようになります。
また水分を吸う際に臭気も吸うため、消臭効果もあります。
珪藻土(珪藻土)
珪藻土も漆喰と同様、塗り壁によく使用される意匠性塗料です。
少し前に珪藻土のバスマットやコースターが流行っていたことからもわかる通り、珪藻土は吸水性、吸湿性が高いのが特徴です。
珪藻土は珪藻の殻の化石が蓄積してできるもので、機能面では漆喰と似て耐久性と防火性が高く、調湿効果と消臭効果もあります。
他には断熱性が高い、速乾性がある、割れが生じた際に重ね塗りで簡単にメンテナンスできるといったメリットがあります。
石材調塗料
石材調塗料はその名の通り、石材を模した見た目の塗料です。
石材調塗料はセラミックや本物の天然石を樹脂に混ぜているので、一般的な塗料よりも硬質で耐久性があります。
セラミックや天然石といった無機物は親水性が高く、多少の汚れなら水で洗えば簡単に落とせます。
また質感も石材にそっくりなので、石材特有の重厚感や高級感を出すこともできます。
ただ、石材調塗料は本物の天然石などを含んでいるため重量が重く、外壁に負担がかかることがあります。
また価格の幅も広く、高いものではフッ素塗料の三倍するものもあります。
なお、石材調の他にも土壁調や砂壁調の意匠塗料も存在します。
意匠性塗料はどんな人におすすめ?
では、これらをふまえて意匠性塗料をおすすめできる人はどんな人でしょうか。
次の二つに当てはまる場合は選択肢に入れてもよいと思います。
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外壁のデザインにこだわりたい、個性や高級感を出したい
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予算に余裕がある
意匠性塗料はその名の通り意匠性を重視した塗料ですから、デザインに対する強いこだわりがある方に向いています。
逆に言うと、デザイン性にそこまでこだわりがなければ、わざわざ意匠性塗料を選ぶ理由はほとんどありません。
意匠性塗料は性能面も優れていることが多いですが、それに関してはフッ素塗料やその他の高性能塗料など、性能面に特化した塗料が他にあります。
見た目にこだわりがなければ他の塗料で十分です。
あとは予算内に収まるかどうかの問題ですね。
意匠性塗料は種類やメーカーによって価格が大きく異なるので、あらかじめ余裕を持って予算を組んでおくことをおすすめします。
外壁塗装で迷ったらイエプラスにご相談ください
いかがでしたでしょうか。
意匠性塗料はその名の通り意匠性(デザイン性)に優れた塗料です。
外壁塗装の色味や質感にこだわりのある方にとって、選択肢の一つとして検討する価値はあると思います。
イエプラスは屋根、外壁のリフォームを得意とするリフォーム会社です。
外壁塗装の塗料選びに迷われている方は、ぜひお気軽にお問合せください。
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